Nios® Vエンベデッド・プロセッサー・デザイン・ハンドブック

ID 726952
日付 7/08/2024
Public
ドキュメント目次

6.2.3.4.2. トレースデータとソフトウェアELFの相関

objdumpファイルの内容を調べることで、キャプチャーされた命令トレースと、 Nios® Vプロセッサーで実行されたソフトウェア・イメージを比較することができます。objdumpファイルはプロセッサーの .elf ファイルのコピーで、ヒューマンリーダブル形式です。これには、C/C++コード・フラグメント、シンボリック関数名、アセンブリー命令、およびアドレス位置が含まれます。このファイルは、ソフトウェアのコンパイルが成功すると自動的に生成されます。
objdumpファイルには、.elf からデコードされた膨大な情報が含まれますが、このファイルでは、 Nios® Vプロセッサーの命令は次の形式で1行に1つずつ表示されます。
<Address>: <Opcode> <Assembly Mnemonic>

例えば、結果の分析の図の命令は次のようになります。

314:  ff010113  addi  sp,sp,-16
318:  00112623  sw    ra,12(sp)
31c:  00812423  sw    s0,8(sp)
320:  01010413  addi  s0,sp,16