Nios® Vエンベデッド・プロセッサー・デザイン・ハンドブック

ID 726952
日付 7/08/2024
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ドキュメント目次

6.2.3.2.3.2. パワーアップ・トリガー条件

Signal Tapロジック・アナライザーはパワーアップ・トリガー機能をサポートします。この機能を使用すると、システムを監視することができます。その場合、 Nios® VプロセッサーはFPGAのコンフィグレーション直後にセルフブート・モードで動作します。

セルフブート・モードでは、 Nios® Vプロセッサーはシステムメモリーからすぐにソフトウェアの実行を開始します。デバッガーでのプロセッサーのランタイムメモリーの開始、停止、ロードは行いません。Signal Tapロジック・アナライザーを手動で開始すると、反応速度が遅くなり、指定されているトリガー・プログラムカウンターを逃す可能性があります。Signal Tapロジック・アナライザーでは、プロセッサーがリセットから脱する前に、パワーアップ・トリガーでデータの取得を開始することができます。

次の手順に従い、プロセッサー実行のキャプチャーをリセットベクトルから開始します。
  1. プロセッサー・システムリセットをパワーアップ・トリガーとして選択します。
  2. パワーアップ・トリガーは子インスタンスとしてSignal Tap親インスタンスの下に表示されます。すべてのトリガーパターンはDon't Careで再入力されます。
  3. 同じトリガーパターンを再度指定します。
図 110. パワーアップ・トリガー