Nios® Vエンベデッド・プロセッサー・デザイン・ハンドブック

ID 726952
日付 7/08/2024
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ドキュメント目次

4.7.1.1. ハードウェア・デザインフロー

以降のセクションでは、TCMからの Nios® Vプロセッサー・アプリケーションのブート可能なシステム構築手順について説明します。次の例は、 Arria® 10 SoC開発キットを使用して構築されています。

IPコンポーネントの設定

  1. Quartus® Primeおよびプラットフォーム・デザイナーを使用して、 Nios® Vプロセッサー・プロジェクトを作成します。
    図 80.  Nios® Vプロセッサー・プロジェクトの接続
注: すべての外部ペリフェラルIP (JTAG UART、MSGDMA、PIOなど) をペリフェラル領域内に配置します。この要件は、dm_agent および timer_sw_agent には適用されません。

Nios® VプロセッサーのTCM設定

  1. Nios® Vプロセッサーのパラメーター・エディターで、Instruction TCM1 および Data TCM1 を有効にします。
  2. Instruction TCM1itcm.hex で初期化します。
  3. Data TCM1dtcm.hex で初期化します。
    図 81. Instruction TCM1の設定
    図 82. Data TCM1の設定
  4. instruction_tcs1 のベースアドレスが Instruction ITCM1 (0x40000) と同じになるように揃えます。
図 83. Instruction_tcs1 ベースアドレスのアライメント

Nios® Vプロセッサーのリセット・エージェント設定

  1. Nios® Vプロセッサーのパラメーター・エディターで、Reset Agent をInstruction TCM1に設定します。
    図 84.  Nios® Vプロセッサーのリセット・エージェント設定
  2. Generate HDL をクリックすると、Generationダイアログボックスが表示されます。
  3. 出力ファイルの生成オプションを指定し、Generate をクリックします。

Quartus® Primeの設定

  1. Quartus Prime開発ソフトウェアで、Assignment > Device > Device and Pin Options > Configuration をクリックします。
  2. FPGAコンフィグレーション・スキームに応じて Configuration scheme を設定します。
  3. OK をクリックし、Device and Pin Options ウィンドウを終了します。
  4. OK をクリックし、Device ウィンドウを終了します。
  5. Start Compilation をクリックし、プロジェクトをコンパイルします。