Nios® Vエンベデッド・プロセッサー・デザイン・ハンドブック

ID 726952
日付 7/08/2024
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ドキュメント目次

7.3. SDMベースのデバイスにおける Nios® VプロセッサーRSUクイック・スタート・ガイド

SDMベースのデバイスでは、 Nios® Vプロセッサー・システムを使用してリモート・システム・アップデートを行うことができます。次に示す例では、次の操作を行います。

表 44.   Nios® Vプロセッサー・システムを使用するリモート・システム・アップデート例
操作 サポートされるイメージ
フラッシュイメージの作成
  • 初期RSUイメージ (ファクトリー・イメージとアプリケーション・イメージのビットストリームを含む)
  • アプリケーション・アップデート・イメージ
  • ファクトリー・アップデート・イメージ
FPGAデバイスのリコンフィグレーション
  • ファクトリー・イメージ
  • アプリケーション・イメージ
RSUフラッシュイメージの更新
  • ファクトリー・アップデート・イメージ
  • アプリケーション・アップデート・イメージ

次のブロック図は、プロセッサー・システムとコンフィグレーションQSPIフラッシュのレイアウトを示しています。インテルでは、 Stratix® 10 SX SoC Lタイル開発キットを使用してこのシステムを構築しています。 Nios® Vプロセッサーは、メモリー初期化されたオンチップメモリーからプロセッサー・ソフトウェアをブートします。

図 117. リモート・システム・アップデート・デザイン例

通常のRSUのユースケースでは、それぞれのイメージは一意で、異なる機能を実行します。初期のRSU JICイメージにはファクトリー・イメージとアプリケーション・イメージが含まれています。アップデート・イメージは .rpd として生成されます。

アップデート・イメージは初期のRSUイメージ内に登録されていないため、 Nios® Vプロセッサー・システムでは、いずれのアップデート・イメージでもデバイスのリコンフィグレーションを直接実行することはできません。RSUイメージのアップデートを実行するには、プロセッサーでアップデート・イメージを読み取り、初期のRSUイメージに書き込みを行ってから、デバイスのリコンフィグレーションを開始します。
注: アップデートされたイメージは不揮発性フラッシュに格納されます。また、ネットワークを介してプロセッサー・システムに転送することも可能です。