インテル® Stratix® 10 LタイルおよびHタイル・トランシーバーPHYユーザーガイド

ID 683621
日付 3/03/2020
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ドキュメント目次

5.2.1.5. 64B/66Bエンコーダーおよびトランスミッター・ステートマシン (TX SM)

64B/66Bエンコーダーは、クロックの回復にあたってDCバランスおよび十分なデータ遷移を達成するために使用されます。これは、IEEE802.3-2008仕様のClause 49に従って、64ビットXGMIIデータおよび8ビットXGMIIコントロールを10GBASE-R 66ビットのコントロールまたはデータブロックにエンコードします。

66ビットでエンコードされたデータには、レシーバーPCSがブロック同期およびビットエラー・レート (BER) のモニターに使用する2つのオーバーヘッド同期ヘッダービットが含まれます。同期ヘッダーは、01がデータブロック、10がコントロール・ブロック向けです。同期ヘッダーはスクランブルされず、ブロック同期に使用されます。(同期ヘッダーの00および11は使用されません。これが見られる場合、エラーを生成します)。残りのブロックはペイロードを含みます。ペイロードはスクランブルされ、同期ヘッダーはスクランブラーをバイパスします。

また、エンコーダー・ブロックは、IEEE802.3-2008 仕様に従ってデザインされたステートマシン (TX SM) を有します。TX SMはMAC層から送信されるデータの有効なパケット構造を保証します。TX SMはまた、リセット状態でローカルフォールトを送信するだけでなく、10GBASE-R PCSの規則に違反した際にエラーコードを送信するといった機能を実行します。

注: 64B/66Bエンコーダーは、10GBASE-Rプロトコルを実装するために使用可能です。
図 194.  64B/66Bエンコーディングのデータパターン例

64B/66Bエンコーダーのリセット状態

tx_digitalreset 信号が64B/66Bエンコーダーをリセットします。リセット状態中、64B/66Bエンコーダーは、8B/10Bエンコーダーとは対照的に、いかなる信号も出力しません。