インテル® Stratix® 10 LタイルおよびHタイル・トランシーバーPHYユーザーガイド

ID 683621
日付 3/03/2020
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ドキュメント目次

6. リコンフィグレーション・インターフェイスおよびダイナミック・リコンフィグレーション

この章では、トランシーバー・ネイティブPHY IPコアおよびトランシーバーPLL IPコアの一部である、インテルStratix 10リコンフィグレーション・インターフェイスの目的およびその使用方法について解説します。
ダイナミック・リコンフィグレーションは、デバイスの動作中に変化する要件を満たすよう、トランシーバー・チャネルおよびPLLを変更するプロセスです。デバイスの動作中またはパワーアップ後にリコンフィグレーションをトリガーすることにより、チャネルおよびPLLをカスタマイズできます。ダイナミック・リコンフィグレーションは、インテルStratix 10 Lタイル/Hタイル・トランシーバー・ネイティブPHY、fPLL、ATX PLL、およびCMU PLL IPコアで使用可能です。
注: インテルStratix 10では、Embedded Multi-die Interconnect Bridge (EMIB) も、リコンフィグレーション・インターフェイスを使用してチャネルおよびPLLに加えてリコンフィグレーションする必要があります。
図 227. リコンフィグレーション可能なインターフェイス

以下のアプリケーション用にトランシーバー・チャネルまたはPLL設定を動的に変更するには、リコンフィグレーション・インターフェイスを使用します。

  • TXおよびRXアナログ設定を調整することによるシグナル・インテグリティーの微調整
  • PRBSジェネレーターおよびベリファイアーといったトランシーバー・チャネル・ブロックのイネーブルまたはディスエーブル
  • CPRI、SATA、またはSASアプリケーションでオート・ネゴシエーションを実行するためのデータレートの変更
  • 標準PCSデータパスとエンハンストPCSデータパス間を切り替えることによるEthernet (1G/10G) アプリケーションのデータレートの変更
  • CPRIのようなマルチデータ・レートをサポートするプロトコル用のTX PLL設定の変更
  • あるデータレートから別のデータレートへのRX CDR設定の変更
  • マルチデータ・レート・サポート用の複数のTX PLL間での切り替え

ネイティブPHY IPコアおよびトランスミッターPLL IPコアは、ダイナミック・リコンフィグレーションの実行が可能になる以下の機能を提供します。

  • リコンフィグレーション・インターフェイス
  • コンフィグレーション・ファイル
  • 複数のリコンフィグレーション・プロファイル
  • エンベデッド・リコンフィグレーション・ストリーマー
  • Native PHY Debug Master Endpoint (NPDME)
  • オプションのリコンフィグレーション・ロジック