インテル® Stratix® 10 LタイルおよびHタイル・トランシーバーPHYユーザーガイド

ID 683621
日付 3/03/2020
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ドキュメント目次

2.4.2.4.1. 8B/10B TXディスパリティー・コントロール

Disparity Control機能は、8B/10B Decoderからの出力のランニング・ディスパリティーを制御します。

TX Disparity Controlをイネーブルするには、Enable TX 8B/10B Disparity Controlオプションを選択します。以下のポートが追加されます。
  • tx_forcedisp - ディスパリティー値が強制されるべきかどうかを示すコントロール信号
  • tx_dispval - 強制されているランニング・ディスパリティーの値を示す信号
データチャネルの数が2つ以上である場合は、tx_forcedisp および tx_dispval は、各ビットが1つのチャネルに対応するバスになります。

以下の図に、Basic single-widthモードで負のディスパリティーになるはずだった/K28.5/を強制的に正のディスパリティーの/K28.5/にすることによって修正している現在のランニング・ディスパリティーを示します。この例では、一連の/K28.5/コードグループが連続して送信されています。ストリームは、全体のディスパリティーを中立に保つために、正のランニング・ディスパリティー (RD+) /K28.5/および負のランニング・ディスパリティー (RD-) /K28.5/を交互に繰り返しています。n + 3のタイミングでの現在のランニング・ディスパリティーは、n + 4のタイミングでの/K28.5/が負のディスパリティーでエンコードされるべきことを示しています。しかし、n + 4のタイミングで tx_forcedisp がHighであり、また、tx_dispval がLow であるため、n + 4のタイミングでの/K28.5/は正のディスパリティー・コード・グループとしてエンコードされます。

図 61. 8B/10B TXディスパリティー・コントロール

8B/10Bデータの現在実行中のディスパリティー・コントロールの詳細については、8B/10Bエンコーダーの現在のランニング・ディスパリティーのコントロール機能の項を参照してください。

8B/10Bデータの現在実行中のディスパリティー・チェッカーの詳細については、8B/10Bデコーダーのランニング・ディスパリティー・チェッカー機能の項を参照してください。

Enhanced PCSのInterlakenディスパリティー・ジェネレーターおよびチェッカーのブロックは、これらの機能をサポートします。Interlakenディスパリティー・ジェネレーターおよびチェッカーの詳細については、Interlakenディスパリティー・ジェネレーターおよびInterlakenディスパリティー・チェッカーのそれぞれの項を参照してください。