インテル® Stratix® 10 LタイルおよびHタイル・トランシーバーPHYユーザーガイド

ID 683621
日付 3/03/2020
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ドキュメント目次

6.6.2. PLLリコンフィグレーション

  1. CMU PLLおよびCDRリコンフィグレーションの場合、バックグラウンド・キャリブレーションをイネーブルしている場合は、チャネル・オフセット・アドレス0x542 [0]を0x0に設定してディスエーブルします。ATX PLLまたはfPLLをリコンフィグレーションする場合は、この手順をスキップしてください。
    0x542 [0] = 0x0、0x481 [2] = 0x0、または reconfig_waitrequest がLowになった場合は、正常にディスエーブルしています。
  2. Pause Traffic: 必要なチャネルリセットをアサートします (必要な場合)。どのリセットをアサートする必要があるかについての詳細は、ダイナミック・リコンフィグレーションにおける推奨事項を参照してください。
  3. Prepare PLL: リコンフィグレーションの準備として、PreSICEにfPLL/ATX PLL/CMU PLL/CDRをコンフィグレーション (pre_reconfig ビットを設定) するように要求します。PreSICEを要求するには、アドレス0x100への読み出し変更書き込みを行い、fPLL/ATX PLL/CMU PLL/CDRの pre_reconfig ビットを値1に変更します。
    • 1'b1: PreSICEにfPLL/ATX PLL/CMU PLL/CDRをリコンフィグレーション・モードでコンフィグレーションするように要求します。
    • 1'b0: リコンフィグレーション・モードは要求されていません。
    表 158.   pre_reconfig ビットマップ
    TX PLL オフセット[ビット]
    ATX_PLL 0x100[1]
    fPLL 0x100[0]
    CMU PLL 0x100[3]
  4. Return Control: 内部コンフィグレーション・バス・アクセスをPreSICEに戻します。制御を戻すには、fPLL/ATX PLL/CMU PLL/CDRのアドレス0x000に値0x01で直接書き込みます。pll_cal_busy/rx_cal_busy 信号を監視するか、またはステータスレジスターから pll_cal_busy/rx_cal_busy 信号ステータスを読み出して、PreSICEが動作を完了するのを待ちます。
  5. Modify: ダイレクト・リコンフィグレーション・フローNative PHYまたはPLLのIPガイド・リコンフィグレーション・フロー、および特殊なケースでのリコンフィグレーション・フローに記載されたフローを使用して、必要なリコンフィグレーションを実行します。
  6. Re-align: リコンフィグレーションにデータレートまたはプロトコルモードの変更が含まれる場合は、リキャリブレーションを要求し、キャリブレーションが完了するのを待ちます。tx/rx/pll_cal_busy がデアサートされると、キャリブレーションが完了します。キャリブレーション・レジスターおよびリキャリブレーションを実行する手順の詳細については、キャリブレーションの章を参照してください。データレート変更用にPLLをリコンフィグレーションした場合は、PLLおよびチャネルTXをリキャリブレーションする必要があります。
  7. Return Control: 必要なすべてのリコンフィグレーションおよびリコンフィグレーションを実行した後、内部コンフィグレーション・バス・アクセスをPreSICEに戻します。バス・アービトレーションを返すには、0x01をオフセットアドレス0x000に直接書き込みます。チャネルのPMAアナログ・パラメーターをリコンフィグレーションする必要のある場合があります。詳細については、PMAアナログ・パラメーターの変更の項を参照してください。
  8. Resume Traffic: アナログリセットのデアサート後、デジタルリセットを行います。デアサートする必要のあるリセットの詳細については、「ダイナミック・リコンフィグレーションにおける推奨事項」を参照してください。
  9. CMU PLLおよびCDRリコンフィグレーションの場合、および必要に応じて、チャネル・オフセット・アドレス0x542 [0]を0x1に設定して、バックグラウンド・キャリブレーションをイネーブルします。ATX PLLまたはfPLLをリコンフィグレーションする場合は、この手順をスキップしてください。
    • バックグラウンド・キャリブレーション機能は、インテルQuartus Primeデザインスイート18.1以降のHタイル・プロダクション・デバイスで、およびデータレートが17.5 Gbps以上の場合のみ使用可能です。
    • 詳細は、バックグラウンド・キャリブレーションを参照してください。