インテル® Stratix® 10 LタイルおよびHタイル・トランシーバーPHYユーザーガイド

ID 683621
日付 3/03/2020
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ドキュメント目次

3.9.2. PMAおよびPCSボンディング

PMAおよびPCSボンディングは、チャネルグループ内のPMAおよびPCS両方の出力間におけるスキューを低減します。

PMAボンディングでは、x6またはx24のいずれかが使用されます。PMAおよびPCSボンディングでは、ボンディングされたグループ内の一部のPCSコントロール信号は、PCS内部の専用ハードウェアを使用してスキューがアライメントされます。

図 158. PMAおよびPCSボンディング

PMAおよびPCSボンディングは、マスターチャネルおよびスレーブチャネルを使用します。ボンディングされたグループの1つのPCSチャネルは、マスターチャネルとして選択され、それ以外はすべてスレーブチャネルとなります。すべてのチャネルが同時に同じステートでデータ送信を開始することを確実にするために、マスターチャネルはある開始条件を生成します。この条件は、すべてのスレーブチャネルに送信されます。この開始条件の信号分配には、2つのパラレル・クロック・サイクルの遅延が発生します。この信号は各PCSチャネルを介して順次移動するので、この遅延はチャネルごとに追加されます。各スレーブチャネルが使用する開始条件は、マスターチャネルからのスレーブチャネルの距離に基づいて遅延補償されます。これにより、すべてのチャネルが同じクロックサイクルで開始されることになります。

トランシーバーPHY IPは、マスターPCSチャネルとなるセンターチャネルを自動的に選択します。これにより、ボンディングされたグループの合計開始遅延が最小限に抑えられます。
注: マスターチャネルからの tx_clkout をソースクロックとして使用して、ボンディングされたインターフェイスの他のすべてのチャネルの tx_coreclkin ポートを駆動します。
注: PMAおよびPCSボンディング信号は各PCSブロックを介して送信されるため、PMAおよびPCSのボンディングされたグループは連続して配置する必要があります。専用RXシリアル入力およびTXシリアル出力 (例: GXBR4D_TX_CH0pおよびGXBR4D_TX_CH0n TXシリアル出力へのPIN_BC7およびPIN_BC8) へのピンの割り当てを実行する際、チャネルの順序を維持する必要があります。チャネルは下から上への昇順で配置する必要があります。ピンの割り当て実行中にチャネルをスワップすると、エラーの原因となります。