インテル® Stratix® 10 LタイルおよびHタイル・トランシーバーPHYユーザーガイド

ID 683621
日付 3/03/2020
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ドキュメント目次

2.5.3.1.1. 10GBASE-RでのXGMIIインターフェイス方式

IEEE 802.3-2008で指定されているXGMIIインターフェイスは、32ビットデータおよび4ビット幅の制御文字を定義します。これらの文字は、156.25 MHzインターフェイス・クロックのポジティブエッジおよびネガティブエッジ (ダブル・データレート - DDR) の両方でMAC/RSとPCSの間でクロックされます。

トランシーバーは、MAC/RSへのXGMIIインターフェイスをIEEE 802.3-2008仕様で定義されているのと同様にはサポートしていません。その代わりに、MAC/RSとPCSとの間で64 ビットデータおよび8ビット・コントロールのシングル・データ・レート (SDR) インターフェイスをサポートしています。

図 125. 10GBASE-RコンフィグレーションのXGMIIインターフェイス (DDR) およびトランシーバー・インターフェイス (SDR)


注: IEEE 802.3-2008仕様の46項は、10GBASE-R PCSとEthernet MAC/RSとの間のXGMIIインターフェイスを定義しています。

10GBASE-R PHYのバリアントに入力する専用リファレンス・クロックは、322.265625 MHzまたは644.53125 MHzのいずれかで動作することができます。

10GBASE-Rでは、TX位相補償FIFO (PCSデータ) の読み出しクロックとTX位相補償FIFO (FPGAファブリックのXGMIIデータ) の書き込みクロックとの間の周波数を0 ppmにする必要があります。これは、XGMII クロックをトランシーバーの専用リファレンス・クロック入力、あるいはコアPLL (例えばfPLL) 用のリファレンス・クロック入力と同じリファレンス・クロックを使用して生成することによって実現できます。同一のコアPLLを使用して、RX XGMIIデータの駆動をすることができます。これは、RXクロック補償FIFOが、RXリカバリークロックによって駆動されるRX PCSデータ、およびRX XGMIIデータとの間のPPMでの周波数差を±100 ppmで処理することができるためです。

注: 10GBASE-Rは、単独で動作するシングルチャネル・プロトコルです。したがって、インテルは、プリセットを使用して適切な10GBASE-Rバリアントを直接選択することをお勧めします。ネイティブPHY IPでこれをコンフィグレーションする場合には、チャネル・ボンディング・オプションをディスエーブルする必要があります。マルチチャネル向けチャネル・ボンディングをイネーブルすると、TXジッターアイおよびRXジッター許容値においてリンク性能が低下する原因となります。

10GBASE-Rコンフィグレーションの詳細については、エンハンストPCS FIFOの動作の項を参照してください。