インテル® Stratix® 10 LタイルおよびHタイル・トランシーバーPHYユーザーガイド

ID 683621
日付 3/03/2020
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ドキュメント目次

5.2.1.8. TXギアボックス、TXビットスリップ、および極性反転

TXギアボックスは、PCSデータ幅をPCS-PMAインターフェイスの小さい方のバス幅に適応させます (Gearbox Reduction)。TXギアボックスは66:32、66:40、64:32、40:40、32:32、64:64、67:64、66:64といった異なる比 (FPGAファブリック-PCSインターフェイス幅: PCS-PMA間のインターフェイス幅) をサポートします。ギアボックス・マルチプレクサーは、ギアボックス比およびデータ有効コントロール信号に応じて入力データバスから連続するビットのグループを選択します。

また、TXギアボックスはチャネル間のデータスキューを調整するビットスリップ機能を有します。TXパラレルデータは、PMAにパスされる前に tx_enh_bitslip の立ち上がりエッジでスリップされます。サポートされているビットスリップの最大数はPCSデータ幅-1であり、スリップ方向はMSBからLSB、および現在のワードから以前のワードです。

図 197. TXビットスリップ tx_enh_bitslip = 2であり、ギアボックスのPCS幅は67です。

トランスミッター・データの極性反転を使用して、トランスミッター・パスにおけるシリアライザーへの入力データワードのすべてのビットの極性を反転することができます。反転では、差動TXバッファーの正および負の信号をスワップすることと同じ効果が得られます。反転はこれらの信号がボードまたはバックプレーン・レイアウトで逆になっている場合に役立ちます。極性反転はネイティブPHY IPコアを介してイネーブルします。