インテル® Stratix® 10 LタイルおよびHタイル・トランシーバーPHYユーザーガイド

ID 683621
日付 3/03/2020
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ドキュメント目次

2.3.12. PMA、キャリブレーション、およびリセットポート

この項では、トランシーバー・ネイティブPHY IPコアのPMAポートおよびキャリブレーション・ポートについて説明します。

以下の表では、変数は次に示すパラメーターを表します。

  • <n> - レーン数
  • <d> - シリアライゼーション・ファクター
  • <s> - シンボルサイズ
  • <p> - PLL数
表 49.  TX PMAポート
ポート名 入力/出力 クロックドメイン 説明
tx_serial_data[<n>-1:0] 入力 該当なし

TX PMAのシリアルデータ出力です。

tx_serial_clk0 入力 クロック TX PLLからのシリアルクロックです。このクロックの周波数は、データレートならびにクロックの分周係数によって異なります。このクロックはノンボンディング・チャネル専用です。ボンディングしたチャネルには、tx_bonding_clocks クロックTX入力を使用します。
tx_bonding_clocks[<n><6>-1:0] 入力 クロック チャネルごとの低速パラレルクロックを伝達する6ビットバスです。これらのクロックはマスターCGBからの出力です。これらのクロックはボンディング・チャネル専用に使用します。
Optional Ports
tx_serial_clk1

tx_serial_clk2

tx_serial_clk3

tx_serial_clk4

入力 クロック

TX PLLからのシリアルクロックです。2つ以上のTX PLLを指定すると、これらの追加ポートがイネーブルされます。

tx_pma_iqtxrx_clkout 出力 クロック このポートは、Transceiver Native PHY IP core Parameter EditorEnable tx_ pma_iqtxrx_clkoutポートをオンにするとイネーブルになります。この出力クロックは、TX PMA出力クロックから同じタイル内のPLL入力へのカスケードに使用します。
tx_pma_elecidle[<n>-1:0] 入力 非同期

FSR9

この信号をアサートすると、トランスミッターを強制的に電気的アイドル状態にします。トランシーバーをPCI Expressプロトコル向けにコンフィグレーションした際には、このポートは無効です。
表 50.  RX PMAポート
ポート名 入力/出力 クロックドメイン 説明
rx_serial_data[<n>-1:0] 入力 該当なし

RX PMAへのシリアルデータ入力を指定します。

rx_cdr_refclk0 入力 クロック

RXクロック・データ・リカバリー (CDR) 回路へのリファレンス・クロック入力を指定します。

Optional Ports
rx_cdr_refclk1rx_cdr_refclk4 入力 クロック

RXクロック・データ・リカバリー (CDR) 回路へのリファレンス・クロック入力を指定します。これらのポートを使用すると、CDRデータレートを変更できます。

rx_pma_iqtxrx_clkout 出力 クロック このポートは、Transceiver Native PHY IP core Parameter EditorEnable rx_ pma_iqtxrx_clkout portをオンにするとイネーブルになります。この出力クロックは、RX PMA出力クロックからPLL入力へのカスケード接続に使用します。
rx_pma_clkslip 入力 クロック

SSR9

アサートされると、デシリアライザーは1つのシリアルビットをスキップするか、シリアルクロックを1サイクル一時停止してワード・アライメントを実行します。
rx_is_lockedtodata[<n>-1:0] 出力 rx_clkout

アサートされると、CDR PLLがlocked-to-dataモードになっていることを示します。継続的にアサートされ、アサートとデアサートが切り替わらない場合は、実際にデータにロックされていることが確認できます。

rx_is_lockedtoref[<n>-1:0] 出力 rx_clkout

アサートされると、CDR PLLがlocked-to-referenceモードになっていることを示します。

rx_set_locktodata[<n>-1:0] 入力 非同期

このポートは、RX CDR回路のマニュアル・コントロールを提供します。アサートされると、CDRはlock-to-dataモードに切り替わります。詳細については、マニュアル・ロック・モードの項を参照してください。

rx_set_locktoref[<n>-1:0] 入力 非同期

このポートは、RX CDR回路のマニュアル・コントロールを提供します。アサートされると、CDRはlock-to-referenceモードに切り替わります。詳細については、マニュアル・ロック・モードの項を参照してください。

rx_prbs_done[<n>-1:0] 出力 rx_coreclkin または rx_clkout

SSR9

アサートされると、ベリファイアーが連続したPRBSパターンのアライメントおよびキャプチャーをしたこと、ならびに多項式の最初のパスが完了したことを示します。

rx_prbs_err[<n>-1:0] 出力 rx_coreclkin または rx_clkout

SSR9

rx_prbs_done 信号がアサートされた後にのみ、アサートされるとエラーを示します。この信号は、エラーが生じるごとに3パラレル・クロック・サイクルの間アサートされます。エラーはワードごとに1度のみ生じることができます。

rx_prbs_err_clr[<n>-1:0] 入力 rx_coreclkin または rx_clkout

SSR9

アサートされるとPRBSパターンをクリアし、rx_prbs_done 信号をデアサートします。
rx_std_signaldetect[<n>-1:0]

出力

非同期

イネーブルすると、信号しきい値の検出回路は、RX入力バッファーの信号レベルが信号検出しきい値電圧を超えていないかを検出します。この信号はPCI Express、SATA、およびSASプロトコルに必要です。

表 51.  RX PMA Ports-PMA QPI Options
ポート名 入力/出力 クロックドメイン 説明
rx_seriallpbken[<n>-1:0] 入力

非同期

SSR 10

このポートは、Transceiver Native PHY IP core Parameter EditorEnable rx_seriallpbkenポートをオンにするとイネーブルになります。この信号のアサートにより、トランシーバー内でTXからRXへのシリアル・ループバック・パスがイネーブルになります。この信号を、DuplexまたはSimplexモードでイネーブルします。Simplexモードでイネーブルした場合には、TXおよびRX両方のインスタンスで同じソースからの信号を駆動する必要があります。それ以外の場合にはコンパイルが成功しません。
表 52.  キャリブレーション・ステータス・ポート
ポート名 入力/出力 クロックドメイン 説明
tx_cal_busy[<n>-1:0] 出力 非同期

SSR9

アサートされると、最初のTXキャリブレーションが進行中であることを示します。最初のキャリブレーションまたはマニュアル・キャリブレーションでは、この信号はキャリブレーション時にアサートされ、キャリブレーションの完了後にデアサートされます。キャリブレーションが完了するまで、チャネルをリセットステートに保つ必要があります。
rx_cal_busy[<n>-1:0] 出力 非同期

SSR9

アサートされると、最初のRXキャリブレーションが進行中であることを示します。最初のキャリブレーションまたはマニュアル・キャリブレーションでは、この信号はキャリブレーション時にアサートされ、キャリブレーションの完了後にデアサートされます。
表 53.  リセットポート
ポート名 入力/出力 クロックドメイン11 説明
tx_analogreset[<n>-1:0] 入力 非同期 トランシーバーPHYのPMA TX部分をリセットします。
tx_digitalreset[<n>-1:0] 入力 非同期 トランシーバーPHYのPCS TX部分をリセットします。12
rx_analogreset[<n>-1:0] 入力 非同期 トランシーバーPHYのPMA RX部分をリセットします。
rx_digitalreset[<n>-1:0] 入力 非同期 トランシーバーPHYのPCS RX部分をリセットします。13
tx_analogreset_stat [<n>-1:0] 出力 非同期 TX PMAリセット・ステータス・ポートです。
rx_analogreset_stat [<n>-1:0] 出力 非同期 RX PMAリセット・ステータス・ポートです。
tx_digitalreset_stat [<n>-1:0] 出力 非同期 TX PCSリセット・ステータス・ポートです。
rx_digitalreset_stat [<n>-1:0] 出力 非同期 RX PCSリセット・ステータス・ポートです。
tx_dll_lock 出力 非同期 TX PCS遅延ロック・ループ・ステータス・ポートです。このポートは、RX Core FIFOがInterlakenモードまたはBasicモードで動作している場合に使用可能です。
Optional Reset Port
rcfg_tx_digitalreset_release_ctrl[<n>-1:0] 14 入力 非同期 このポートの使用は、TX PCS Gearboxの比率67:32、67:40、および67:64のEnhanced PCS Configurationsとの間でリコンフィグレーションする場合に必須です。
9 FSRおよびSSR信号の詳細については、Other Protocolsの章の非同期データ転送の項を参照してください。
10 FSRおよびSSR信号の詳細については、Other Protocolsの章の非同期データ転送の項を参照してください。
11 リセットポートがどのクロックドメインとも同期していないとしても、インテルは、リセットポートをシステムクロックと同期させることをお勧めします。
12 ノンボンディング・コンフィグレーションの場合、TXチャネルごとに1ビットがあります。ボンディング・コンフィグレーションの場合、PHYインスタンスごとに1ビットがあります。
13 ノンボンディング・コンフィグレーションの場合、RXチャネルごとに1ビットがあります。ボンディング・コンフィグレーションの場合、PHYインスタンスごとに1ビットがあります。
14 rcfg_tx_digitalreset_release_ctrl のタイミング図については、トランシーバー・チャネルのリセットの章の「特別なTX PCSリセット・リリース・シーケンス」を参照してください。