インテル® Stratix® 10 LタイルおよびHタイル・トランシーバーPHYユーザーガイド

ID 683621
日付 3/03/2020
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ドキュメント目次

3.4. クロック生成ブロック

インテルStratix 10デバイスでは、2つのタイプのクロック生成ブロック (CGB) があります。

  • ローカルクロック生成ブロック (ローカルCGB)
  • マスタークロック生成ブロック (マスターCGB)

各トランスミッター・チャネルは、1つのローカルクロック生成ブロック (CGB) を備えています。ノンボンディング・チャネル・コンフィグレーションでは、トランスミッターPLLで生成されたシリアルクロックが各チャネルのローカルCGBを駆動します。ローカルCGBは、シリアライザーおよびPCSによって使用されるパラレルクロックを生成します。

各トランシーバー・バンクには、2つのスタンドアロン・マスターCGBが存在します。マスターCGBは、各トランシーバー・チャネル内のローカルCGBと同じ機能を提供します。マスターCGBの出力は、x6クロックラインを使用することでトランシーバー・バンク内の他のチャネルに配線が可能です。さらに、マスターCGBの出力はx24クロックラインを使用することで他のトランシーバー・バンク内のチャネルにも配線が可能です。各トランスミッター・チャネルは、ローカルCGBまたはマスターCGBのいずれかからクロックソースを選択することができるマルチプレクサーを備えています。

注: マスターCGBを使用している場合は、隣接するATX PLLをGXからGXTモードにコンフィグレーションしないでください。
図 152. クロック生成ブロックおよびクロック・ネットワーク

各トランシーバー・チャネルへのローカルクロックは、x1ネットワーク経由のローカルCGB、またはx6/x24経由のマスターCGBのいずれかからソースすることができます。例えば、赤色で強調されたパスで示されているfPLL1 はx1ネットワークを駆動し、このネットワークは次にマスターCGBを駆動します。その後、マスターCGBはローカルチャネルへクロックを配線するx6クロック・ネットワークを駆動します。青色で強調されたパスで示されているATX PLL 0は、チャネルのローカルCGBを直接供給できるx1クロック・ネットワークも駆動することができます。この場合、低速パラレルクロックはローカルCGBによって生成されます。