インテルのみ表示可能 — GUID: fgm1481870991554
Ixiasoft
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3.1.1. ATX PLL
Transceiverを直接駆動する場合、ATX PLLは整数モードのみをサポートします。カスケードモードでは、ATX PLLはフラクショナル・モードのみをサポートします。
入力リファレンス・クロック
これは、ATX PLLの専用入力リファレンス・クロック・ソースです。
入力リファレンス・クロックは、次のいずれかのソースから駆動できます。ソースはパフォーマンスの順にリストされており、最初の選択肢が最良のパフォーマンスを提供します。
- 専用リファレンス・クロック・ピン
- リファレンス・クロック・ネットワーク (2つの新しい高品質リファレンス・クロック・ラインを使用)
- レシーバー入力ピン
入力リファレンス・クロックは、差動信号です。インテルは、最高のジッター性能を得るために、入力リファレンス・クロック・ソースとして、専用のリファレンス・クロック・ピンを使用することをお勧めします。正常なPLL動作およびPLLキャリブレーションを実行するには、デバイスのパワーアップ時に入力リファレンス・クロックが安定し、かつフリーランニングである必要があります。デバイスのパワーアップ時にリファレンス・クロックが使用できない場合は、リファレンス・クロックが使用可能になった時点でPLLをリキャリブレーションする必要があります。
リファレンス・クロック・マルチプレクサー
リファレンス・クロック (refclk) マルチプレクサーは、使用可能なさまざまなリファレンス・クロック・ソースからPLLへのリファレンス・クロックを選択します。
Nカウンター
Nカウンターは、refclk マルチプレクサーの出力を分周します。サポートされている分周係数は1、2、4、8です。
位相周波数検出器 (PFD)
Nカウンターブロックの出力部におけるリファレンス・クロック (refclk) 信号、およびMカウンターブロックの出力部におけるフィードバック・クロック (fbclk) 信号は、PFDへの入力として供給されます。PFDの出力は、refclk 入力および fbclk 入力間の位相差に比例します。refclk 信号をNカウンターの出力でフィードバック・クロック (fbclk) 信号にアライメントするために使用されます。リファレンス・クロックの立ち下がりエッジがフィードバック・クロックの立ち下がりエッジの前に発生した場合、PFDは「Up」信号を生成します。逆に、フィードバック・クロックの立ち下がりエッジがリファレンス・クロックの立ち下がりエッジの前に発生した場合には、PFDは「Down」信号を生成します。
チャージポンプおよびループフィルター
PFD出力は、VCO用の制御電圧を生成するために、チャージポンプおよびループフィルター (CP + LF) によって使用されます。チャージポンプは、PFDからの「Up」または「Down」パルスを電流パルスをに変換します。電流パルスは、ロー・パス・フィルターを介してVCO周波数を駆動する制御電圧にフィルターされます。チャージポンプ、ループフィルター、およびVCO設定は、ATX PLLの帯域幅を決定します。
ロック検出器
ロック検出器ブロックは、リファレンス・クロックおよびフィードバック・クロックの位相がアライメントされ、フラクショナル・モードで周波数がアライメントされていることを示します。ロック検出器は、PLLが入力リファレンス・クロックにロックされていることを示す、アクティブHigh pll_locked 信号を生成します。
電圧制御オシレーター
ATX PLLで使用される電圧制御オシレーター (VCO) は、LCタンクベースです。チャージポンプおよびループフィルターの出力は、VCOへの入力として機能します。VCOの出力周波数は、入力制御電圧によって異なります。
Lカウンター
Lカウンターは、ATX PLLで生成された差動クロックを分周します。Lカウンターは、PLLのフィードバック・パス内には存在しません。Mカウンター
Mカウンターの出力は、Nカウンターの出力と同じ周波数です。VCOの周波数は、次の式で定義されます。VCO freq = 2 * M * input reference clock/N
追加の分周器は、VCOの高速シリアルクロック出力がMカウンターに到着する前に2で除算します。
Mカウンターは整数周波数合成モードで8から127、そしてフラクショナル・モードでは11から123の連続する範囲で除算係数をサポートします。
デルタシグマ変調器
フラクショナル・モードは、ATX PLLがOTNおよびSDIプロトコルのカスケードソースとしてコンフィグレーションされている場合にのみサポートされます。デルタシグマ変調器は、フラクショナル・モードで使用されます。これは、PLLが分周周波数合成を実行できるように、時間の経過とともにMカウンター除算値を変調します。フラクショナル・モードでは、M値は次のとおりです。
M (整数) + K/232 (ここでは、KはATX PLL IPコアのParameter EditorのFractional乗算係数 (K) です)。
Kの有効な値は、232の全範囲の1%より大きく99%未満です。また、インテルQuartus Primeプロ・エディション内のATX PLL IPコアのParameter Editorにマニュアルでのみ入力できます。
ATX PLLがフラクショナル・モードでコンフィグレーションされている場合、出力周波数を正確にすることはできません。K値は32ビットの分解能であるため、7 GHz VCO周波数に対して1.63 Hzステップに変換すると、すべての望ましい分数値が正確に得られるわけではありません。