インテル® Stratix® 10 LタイルおよびHタイル・トランシーバーPHYユーザーガイド

ID 683621
日付 3/03/2020
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ドキュメント目次

6.6. ダイナミック・リコンフィグレーション実行の手順

リコンフィグレーション・インターフェイスを介して、トランシーバー・チャネルまたはPLLのブロックを動的にリコンフィグレーションできます。以下は、チャネルおよびPLLブロックをリコンフィグレーションに必要な手順を示しています。
  1. ネイティブPHY IPのDynamic ReconfigurationタブのEnable Dynamic Reconfigurationオプションをチェックします。
  2. ネイティブPHY IPのConfiguration Filesオプション下で、設定したいコンフィグレーション・ファイル・タイプを選択します 。
  3. 設定したいダイナミック・リコンフィグレーション機能 (複数のリコンフィグレーション・プロファイルなど)、または機能ブロック (エンベデッド・リコンフィグレーション・ストリーマー、NPDMEなど) をイネーブルします。
  4. 以下にそれぞれのフローの注意点を示します。
    1. ダイレクト・リコンフィグレーション・フロー - 機能アドレスおよび機能の書き込みデータの有効な値については、Lタイル/Hタイル・トランシーバー・レジスターの論理ビューを参照してください。
    2. IPガイド・リコンフィグレーション・フロー - ベース・コンフィグレーションの設定に注意し、対応するコンフィグレーション・ファイルを生成します。また、モディファイド・コンフィグレーションの設定を確認し、対応するコンフィグレーション・ファイルを生成します。ベース・コンフィグレーションとモディファイド・コンフィグレーション間における設定の違いを特定します。
    3. 複数のプロファイルを使用したIPガイド・リコンフィグレーション・フロー - コンフィグレーション・ファイルを使用して、さまざまなコンフィグレーションまたはプロファイル間のパラメーター設定を作成および格納します。コンフィグレーション・ファイルを使用して、さまざまなコンフィグレーションまたはプロファイル間の設定の違いを特定します。
    4. エンベデッド・ストリーマーを使用したIPガイド・リコンフィグレーション・フロー - エンベデッド・リコンフィグレーション・ストリーマーのLタイル/Hタイル・トランシーバー・レジスターの論理ビューを参照し、設定したいプロファイル設定をストリームします。
    5. 特殊なケースでのリコンフィグレーション・フロー - TX PLLの切り替え、TX PLLリファレンス・クロックの切り替え、RX CDRリファレンス・クロックの切り替えなど、特殊なケースごとにアクセスされるルックアップ・レジスターを参照してください。
  5. 必要なチャネルリセットをアサートします (必要な場合)。どのリセットをアサートする必要があるかについての詳細は、ダイナミック・リコンフィグレーションにおける推奨事項を参照してください。
  6. データレートまたはプロトコルモード間でリコンフィグレーションする場合、またはPRBSをイネーブル/ディスエーブルする場合は、チャネルをリセットします。
  7. バックグラウンド・キャリブレーションをイネーブルしている場合は、チャネル・オフセット・アドレス0x542 [0]を0x0に設定してディスエーブルします。
    0x542 [0] = 0x0、0x481 [2] = 0x0、または reconfig_waitrequest がLowになった場合は、正常にディスエーブルしています。
  8. この手順は、fPLL/ATX PLL/CDR/CMU PLLをリコンフィグレーションする場合にのみ実行する必要があります。それ以外の場合は、手順11に進みます。PreSICEに、fPLL/ATX PLL/CDR/CMU PLLの pre_reconfig ビットを設定して、リコンフィグレーションの準備としてfPLL/ATX PLL/CDR/CMU PLLをコンフィグレーションするように要求します。
    1. 1'b1: PreSICEにfPLL/ATX PLL/CDR/CMU PLLをリコンフィグレーション・モードでコンフィグレーションするように要求します。
    2. 1'b0: リコンフィグレーション・モードは要求されていません。
  9. この手順は、fPLL/ATX PLL/CDR/CMU PLLをリコンフィグレーションする場合にのみ実行する必要があります。それ以外の場合は、手順11に進みます。また、この手順を実行する前に、手順8を実行したことを確認してください。fPLL/ATX PLL/CDR/CMU PLLのアドレス0x000に0x01を書き込むことにより、内部コンフィグレーション・バス・アクセスをPreSICEに戻し、pll_cal_busy または rx_cal_busy 信号を監視するか、もしくはステータスレジスターから pll_cal_busy または rx_cal_busy 信号ステータスを読み出すことで、PreSICEが動作を完了するのを待ちます。
  10. fPLL/ATX PLL/CDR/CMU PLLをリコンフィグレーションする場合は、この手順を実行する必要があります。それ以外の場合は、手順11に進みます。また、この手順を実行する前に、手順9を実行したことを確認してください。PreSICEに内部コンフィグレーション・バス・アービトレーションを要求します。
  11. 以下の項、ダイレクト・リコンフィグレーション・フローNative PHYまたはPLLのIPガイド・リコンフィグレーション・フロー、および特殊なケースでのリコンフィグレーション・フローに記載された必要なリコンフィグレーションを実行します。
  12. 必要なリコンフィグレーションを全て実行します。リコンフィグレーションにデータレートまたはプロトコルモードの変更が含まれる場合、チャネルのPMAアナログ・パラメーターをリコンフィグレーションする必要があります。詳細については、PMAアナログ・パラメーターの変更の項を参照してください。
  13. リコンフィグレーションにデータレートまたはプロトコルモードの変更が含まれる場合は、リキャリブレーションを要求し、キャリブレーションが完了するのを待ちます。tx_cal_busyrx_cal_busy または pll_cal_busy がデアサートされると、キャリブレーションが完了します。キャリブレーション・レジスターおよびリキャリブレーションを実行する手順の詳細については、キャリブレーションを参照してください。
  14. 必要に応じて、チャネル・オフセット・アドレス0x542 [0]を0x1に設定して、バックグラウンド・キャリブレーションをイネーブルします。
    • バックグラウンド・キャリブレーション機能は、インテルQuartus Primeデザインスイート18.1以降のHタイル・プロダクション・デバイスで、およびデータレートが17.5 Gbps以上の場合のみ使用可能です。
    • 詳細は、バックグラウンド・キャリブレーションを参照してください。