インテル® Stratix® 10 LタイルおよびHタイル・トランシーバーPHYユーザーガイド

ID 683621
日付 3/03/2020
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ドキュメント目次

5.1.2.2.3. CDRロックモード

CDRは、自動ロックモードまたはマニュアル・ロック・モードのいずれかでコンフィグレーションすることができます。デフォルトでは、ソフトウェアはCDRを自動ロックモードでコンフィグレーションします。

自動ロックモード

自動ロックモードでは、CDRは最初に入力リファレンス・クロック (LTRモード) にロックします。以下の条件が満たされる場合、CDRは入力リファレンス・クロックにロックした後、受信シリアルデータ (LTDモード) にロックします。

  • 信号しきい値検出回路は、rx_std_signaldetect がイネーブルの場合、レシーバー入力バッファーに有効な信号レベルが存在することを示しています。
  • CDR出力クロックは、入力リファレンス・クロック (周波数ロック) に関して、コンフィグレーションされたppm周波数しきい値の設定内にあります。
  • CDR出力クロックおよび入力リファレンス・クロックは、約0.08ユニット間隔 (UI) (位相ロック) 内で位相一致しています。

周波数ドリフトまたは振幅の大きな減衰によってCDRがデータにロックしたままにならない場合、CDRはLTRモードに戻ります。

マニュアル・ロック・モード

高速のCDRロック時間を必要とするアプリケーションでは、ppm検出器および位相関係検出器の応答時間が非常に長くなることがあります。ロック時間を短縮するには、オプションの2つの入力ポート (rx_set_locktoref および rx_set_locktodata) を使用してCDRをマニュアルで制御することができます。