インテル® Stratix® 10 LタイルおよびHタイル・トランシーバーPHYユーザーガイド

ID 683621
日付 3/03/2020
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ドキュメント目次

6.12. 複数のIPブロックにわたってマージするダイナミック・リコンフィグレーション・インターフェイス

トランシーバー・チャネルを最大限に使用するため、ダイナミック・リコンフィグレーション・インターフェイスを複数のIPブロック間で共有することができます。 ネイティブPHYは、シンプレックス・インスタンスまたはデュプレックス・インスタンスのいずれのチャネルを生成することが可能です。 ただし、インテルStratux 10デバイスの各物理トランシーバー・チャネルは完全にデュプレックスとなります。

QSF割り当てをマニュアルで作成することで、異なるIPブロック間でリコンフィグレーション・インターフェイスの共有が可能となります。以下の2つのケースでは、複数のIPブロック間でダイナミック・リコンフィグレーション・インターフェイスの共有が必要となります。

  • 物理的に同じ位置にある単方向のレシーバーおよびトランスミッターの独立したインスタンス
  • 物理的に同じ位置にある別々のCMU PLLおよびTXチャネル

以下の例は、TXのみのチャネルにおけるネイティブPHY IPインスタンスおよび、RXのみのチャネルにおける別のインスタンスを表しています。

図 239. 物理的に同じ位置にある単方向のレシーバーおよびトランスミッターの独立したインスタンス

以下の例は、TXのみのチャネルにおけるネイティブPHY IPインスタンスおよび、CMU PLLのインスタンスを表しています。

図 240. 物理的に同じ位置にある別々のCMU PLLおよびTXチャネル

複数のIPコアにわたってリコンフィグレーション・インターフェイスをマージする際のルール

複数のIPブロックにわたってリコンフィグレーション・インターフェイスをマージするには、以下のルールに従う必要があります。

  1. IPブロックのリコンフィグレーション・インターフェイスへのコントロール信号は、同一のソースから駆動する必要があります。マージする2つのインターフェイスのreconfig_clkreconfig_resetreconfig_writereconfig_readreconfig_address、および reconfig_writedata ポートは、同一のソースから駆動します。
  2. QSF割り当てを作成し、マージする2つのリコンフィグレーション・インターフェイスをマニュアルで指定する必要があります。
    1. XCVR_RECONFIG_GROUPアサインメントを使用します。
    2. To領域のアサインメントを、マージするインスタンスのリコンフィグレーション・インターフェイスか、あるいはピンの名称に設定します。リコンフィグレーション・インターフェイスは、文字列inst_ct1_xcvr_avmm1を含みます。
    3. 同じリコンフィグレーション・グループにマージする2つのインスタンスを割り当てます。

ネイティブPHY IPコアでNPDME、オプションのリコンフィグレーション・ロジック、またはエンベデッド・リコンフィグレーション・ストリーマーがイネーブルされる場合、複数のリコンフィグレーション・インターフェイスをマージすることはできません。48

また、Shared reconfiguration interfaceパラメーターがネイティブPHY IPコアのParameter Editorでイネーブルされている場合、TXチャネルとRXチャネルをマージすることはできません。リコンフィグレーション・インターフェイスが独立している場合にのみ、チャネルをマージすることができます。

リコンフィグレーション・インターフェイスをマージするには、以下の2つの例を参照してください。

リコンフィグレーション・インターフェイス名の使用

この例は、リコンフィグレーション・インターフェイス名を使用して送信専用のネイティブPHYインスタンスと受信専用のインスタンスをマージする方法を示しています。これらのインスタンスはリコンフィグレーション・グループ0に割り当てられます。

ネイティブPHY 0の場合 - 送信専用インスタンス

set_instance_assignment -name XCVR_RECONFIG_GROUP 0 -to topdesign:topdesign_inst|<TX only instance name>*ct1_hssi_avmm1_if_inst->inst_ct1_xcvr_avmm1

ネイティブPHY 1の場合 - 受信専用インスタンスがネイティブPHY 0とマージする

set_instance_assignment -name XCVR_RECONFIG_GROUP 0 -to topdesign:topdesign_inst|<RX only instance name>*ct1_hssi_avmm1_if_inst->inst_ct1_xcvr_avmm1

ピン名の使用

この例は、ピン名を使用して送信専用のネイティブPHYインスタンスと受信専用インスタンスをマージする方法を示しています。これらのインスタンスはリコンフィグレーション・グループ1に割り当てられます。

ネイティブPHY 0の場合 - 送信専用インスタンス

set_instance_assignment -name XCVR_RECONFIG_GROUP 1 -to tx[0]

ネイティブPHY 1の場合 - 受信専用インスタンスがネイティブPHY 0とマージする

set_instance_assignment -name XCVR_RECONFIG_GROUP 1 -to rx[0]
48 これらの機能が使用不可の場合、キャリブレーション方法については、キャリブレーションの項を参照してください。