インテル® Stratix® 10 LタイルおよびHタイル・トランシーバーPHYユーザーガイド

ID 683621
日付 3/03/2020
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ドキュメント目次

2.3.17. IPコアファイルの位置

トランシーバー・ネイティブPHY IPを生成すると、インテルQuartus Primeプロ・エディション開発ソフトウェアが、IPのインスタンスを定義するHDLファイルを生成します。加えて、インテルQuartus Primeプロ・エディション開発ソフトウェアは、ModelSimシミュレーターでデザインをコンパイルしてシミュレーションするためのTclスクリプト例も生成します。また、SynopsysのVCS、AldecのActive-HDL、AldecのRiviera-Pro、およびCadenceのIncisive Enterprise用のシミュレーション・スクリプトも生成します。

図 32. 生成されるファイルのディレクトリー構造

以下の表で、ディレクトリー、ならびにパラメーター化されたトランシーバー・ネイティブPHY IPコアおよびシミュレーション環境向けに最も重要なファイルについての説明をします。これらのファイルはクリアテキストです。

表 82.  トランシーバー・ネイティブPHYのファイルおよびディレクトリー
ファイル名 説明
<project_dir> トップレベル・プロジェクトのディレクトリー
<your_ip_name> .vまたは.vhd トップレベル・デザイン・ファイル
<your_ip_name> .qip インテルQuartus Primeのコンパイルに必要な全てのファイルのリスト
<your_ip_name> .bsf Transceiver Native PHYインスタンスのBlock Symbolファイル (.bsf)
<project_dir>/<your_ip_name>/ トランシーバー・ネイティブPHY IPを定義するHDLファイルを格納するディレクトリー
<project_dir>/sim シミュレーション・ディレクトリー
<project_dir>/sim/aldec Riviera-PROシミュレーション・ツール用のシミュレーション・ファイル
<project_dir>/sim/cadence Cadenceシミュレーション・ツール用のシミュレーション・ファイル
<project_dir>/sim/mentor Mentorシミュレーション・ツール用のシミュレーション・ファイル
<project_dir>/sim/synopsys Synopsysシミュレーション・ツール用のシミュレーション・ファイル
<project_dir>/synth 合成に使用されるファイルを格納するディレクトリー

VerilogおよびVHDLのトランシーバー・ネイティブPHY IPコアは、以下のシミュレーターでテストされています。

  • ModelSim SE
  • Synopsys VCS MX
  • Cadence NCSim

トランシーバーPHYにVHDLを選択した場合、インテルQuartus Primeプロ・エディション開発ソフトウェアで生成されたラッパーのみがVHDLです。すべての下位層のファイルは、VerilogまたはSystemVerilogで書かれています。VHDL専用のModelSimライセンスを使用するシミュレーションを可能にするために、トランシーバー・ネイティブPHY IPの下位層のVerilogおよびSystemVerilogファイルは符号化されており、そのためこれらを混合言語シミュレーターを使用せずにトップレベルVHDLラッパーで使用することができます。

ModelSimを使用するシミュレーションの詳細については、Intel Quartus Prime Handbookのvolume 3のMentor Graphics ModelSim Supportの章を参照してください。

トランシーバー・ネイティブPHY IPコアは、インテルQuartus Primeプロ・エディション開発ソフトウェアでNativeLink機能をサポートしていません。