インテル® Arria® 10 トランシーバーPHY ユーザーガイド

ID 683617
日付 4/20/2017
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ドキュメント目次

2.6.1.1. GbE およびIEEE 1588v2 に準拠したGbE の8B/10B エンコード

8B/10B エンコーダーは、トランスミッタ位相補償FIFO から8 ビットのデータと1 ビットのコントロール識別子をクロック駆動し、10 ビットのエンコードされたデータを生成します。10 ビットのエンコードされたデータはPMA に送られます。

IEEE 802.3 仕様では、GMII (Gigabit Media Independent Interface) がアイドル状態の際にはいつでもGbE が連続的に繰り返しアイドル・オーダー・セット (/I/) を送信することが要求されます。この送信により、送信するアクティブなデータがないときにも常にレシーバーがビットとワードの同期を維持することを保証します。

GbE プロトコルでは、/K28.5/ コンマの後に続く/Dx.y/ であれば、現在のランニング・ディスパリティーに基づき、トランスミッタによって/D5.6/ (/I1/オーダセット) または/D16.2/ (/I2/オーダセット) に置き換えられます。ただし、/K28.5/ の後続データが、/D21.5/ (/C1/オーダセット) または/D2.2/ (/C2/) オーダセットの場合はこの限りではありません。/K28.5/ の前のランニング・ディスパリティーが正の場合は、/I1/オーダセットが生成されます。ランニング・ディスパリティーが負の場合は、/I2/オーダセットが生成されます。/I1/ の最後のディスパリティーは、/I1/ の最初のディスパリティーと反対です。/I2/ の最後のディスパリティーは、最初のランニング・ディスパリティー (アイドル・コードの直前にあるもの) と同じです。これにより、アイドル・オーダ・セットの最後は負のランニング・ディスパリティーになります。/K28.5/ の後に続く/Kx.y/ は置き換えられません。

注: /D14.3/、/D24.0/ と、/D15.8/ は、/D5.6/ または/D16.2/ (I1 とI2 のオーダーセットとして) に置き換えられます。D21.5 (/C1/) は置き換えされません。
図 44. アイドル・オーダ・セットの生成例