インテル® Arria® 10 トランシーバーPHY ユーザーガイド

ID 683617
日付 4/20/2017
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ドキュメント目次

5.2.1.8. TX ギアボックス、TX ビットスリップ、および極性反転

TX ギアボックスは、PCS データ幅をPCS-PMA インターフェイスの小さい方のバス幅に適応させます (ギアボックスの削減)。TX ギアボックスは66:32、66:40、64:32、40:40、32:32、64:64、67:64、66:64 といった異なる比 (FPGA ファブリック-PCS インターフェイス幅:PCS-PMA 間のインターフェイス幅) をサポートします。ギアボックス・マルチプレクサーは、ギアボックス比とデータ有効コントロール信号に応じて入力データバスから連続するビットのグループを選択します。

また、TX ギアボックスはチャネル間のデータスキューを調整するビットスリップ機能を有します。TX パラレルデータは、PMA にパスされる前にtx_enh_bitslip の立ち上がりエッジでスリップされます。サポートされるビットスリップの最大数はPCS データ幅-1 であり、スリップ方向はMSB からLSB、および現在のワードから以前のワードです。

図 237. TX ビットスリップ tx_enh_bitslip = 2 であり、ギアボックスのPCS 幅は67 です。


トランスミッタ・データの極性反転を使用して、トランスミッタ・パスにおけるシリアライザーへの入力データワードのすべてのビットの極性を反転することができます。反転では、差動TX バッファーの正および負の信号をスワップすることと同じ効果が得られます。反転はこれらの信号がボードまたはバックプレーン・レイアウトで逆になっている場合に役立ちます。極性反転はネイティブPHY IP パラメーター・エディターを使用してイネーブルします。