インテル® Arria® 10 トランシーバーPHY ユーザーガイド

ID 683617
日付 4/20/2017
Public
ドキュメント目次

2.6.2.1. 10GBASE-R でのXGMII のクロック駆動方式

XGMII インターフェイスはIEEE 802.3-2008 により規定されており、32 ビット・データ、および4 ビット幅のコントロール・キャラクターを定義しています。これらのキャラクターは、MAC/RS とPCS の間を156.25 MHz のインターフェイス・クロックの正と負の両方のエッジ (ダブル・データレート—DDR) で駆動されます。

トランシーバーは、MAC/RS へのXGMII インターフェイスをIEEE 802.3-2008 仕様で定義されているのと同様にはサポートしていません。その代わりに、MAC/RS とPCS との間で64 ビット・データと8 ビット・コントロールのシングル・データレート (SDR) インターフェイスをサポートしています。

図 59. 10GBASE-R コンフィグレーションのXGMII インターフェイス (DDR) とトランシーバー・インターフェイス (SDR)


注: IEEE 802.3-2008 仕様の46項は10GBASE-R PCS とイーサネットMAC/RS との間のXGMII インターフェイスを定義しています。

10GBASE-R PHY のバリアントに入力する専用リファレンス・クロックは、322.265625 MHz または644.53125 MHz のいずれかで動作することができます。

10GBASE-R では、TX 位相補償FIFO (PCS データ) の読み出しクロックとTX 位相補償FIFO (FPGA ファブリックのXGMII データ) の書込みクロックとの間を0 ppm にする必要があります。これは、XGMII クロックをトランシーバーの専用リファレンス・クロック入力、あるいはコアPLL (例えばfPLL) 用のリファレンス・クロック入力と同じリファレンス・クロックを使用して生成することによって実現できます。同一のコアPLL を使用して、RX XGMII データの駆動をすることができます。これは、RX クロック補償FIFO が、RX リカバリー・クロックによって駆動されるRX PCS データ、およびRX XGMII データとの間のPPM での周波数差を± 100 ppm で処理することができるためです。

注: 10GBASE-R は、単独で動作するシングルチャネル・プロトコルです。したがってインテルは、プリセットを使用して適切な10GBASE-R バリアントを直接選択することを推奨します。ネイティブPHY IP でこれをコンフィグレーションする場合には、チャネル・ボンディング・オプションを無効にする必要があります。マルチチャネル向けチャネル・ボンディングを有効にすると、TX ジッターアイとRX ジッター許容値においてリンク性能が低下する原因となります。