インテル® Arria® 10 トランシーバーPHY ユーザーガイド

ID 683617
日付 4/20/2017
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ドキュメント目次

7.3. パワーアップ・キャリブレーション

デバイスのパワー・アップとプログラムの完了後、PreSICE は自動的にキャリブレーション・プロセスを開始します。キャリブレーション・プロセスは、デバイス・プログラミング中も継続することが可能です。デバイス起動後にキャリブレーションの完了に要する時間は、デバイスごとに異なります。合計時間は、ユーザーモードに延長することができます。cal_busy 信号は、キャリブレーション・プロセスが完了したことを示すためにデアサートします。トランシーバーPLL およびトランシーバー・チャネルをリセットする前にデザインのトランシーバー・リセットシーケンスが、キャリブレーション完了まで待機することを確認する必要があります。

パワーアップ・キャリブレーションの完了後に、PreSICE は依然として内部コンフィグレーション・バスを制御することがあります。必要な時にアクセスをリクエスト可能です。システムはfPLL、ATX PLL、およびチャネルを備える場合、fPLL のcal_busy 信号が最初にLow となります。ATX PLL のcal_busy 信号は、チャネルのtx_cal_busyrx_cal_busy 信号に続きLow となります。インテルは、アクセスをリクエストする前に、全ての*_cal_busy 信号がLow となるまで待機することを推奨します。

すべてのパワーアップ・キャリブレーションは、全バンクとチャネルに対してVreg キャリブレーションから開始します。

図 276.  PCIe* Hard IP (HIP) 以外のチャネルを使用するパワーアップ・キャリブレーション・シーケンスPCIe Hard IP を使用しないアプリケーションでは、パワーアップ・キャリブレーションはすべてのバンクとチャネルに対してVreg キャリブレーションから開始します。そしてPreSICE キャリブレーションは以下の図に示すシーケンスのように実行されます。
PCIe Hard IP およびPCIe 以外のチャネル両方を使用するアプリケーションでは、パワーアップ・キャリブレーション・シーケンスは以下の順になります。
  1. すべてのバンクとチャネルに向けてVreg キャリブレーションします。
  2. PCIe リファレンス・クロックのトグルを待機します。
  3. PCIe Hard IP 0 キャリブレーション (使用される場合)。
  4. PCIe Hard IP 1 キャリブレーション (使用される場合)。
  5. キャリブレーション・シーケンスですべてのPCIe Hard IP 以外のチャネルをキャリブレーションします。
図 277. PCIe Hard IP およびPCIe 以外のチャネルのパワーアップ・キャリブレーション・シーケンス