インテル® Arria® 10 トランシーバーPHY ユーザーガイド

ID 683617
日付 4/20/2017
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ドキュメント目次

2.6.5.2.1. パラメーターの設定

Quartus® Prime ソフトウェアのパラメーター・エディターでパラメーター値を指定することにより、PHY IP コアをカスタマイズできます。パラメーター・エディターでは、選択したスピードに適用可能なパラメーターのみが指定可能になります。

表 153.  1G/2.5G/5G/10G マルチレート・イーサネットPHY IP コアのパラメーター

パラメーター名

説明

Speed

2.5G

1G/2.5G

1G/2.5G/5G/10G

PHY の動作速度です。
Enable IEEE 1588 Precision Time Protocol On、Off

PHY がMAC へレイテンシー情報を供給するようにするには、PHY のこのパラメーターを選択します。MAC は、IEEE 1588v2 機能を有効にした場合にこの情報を必要とします。

このパラメーターは、2.5G および1G/2.5G でのみ有効にできます。

Connect to MGBASE-T PHY On、Off 外部PHY がMGBASE-T に対応している場合、このオプションを選択します。
Connect to NBASE-T PHY On、Off

外部PHY がNBASE-T に対応している場合、このオプションを選択します。

このパラメーターは、1G/2.5G/5G/10G (USXGMII) モードで有効にできます。

PHY ID (32 bit) 32 ビット値

オプショナルの32 ビット固有識別子です。

  • ビット3~24 のIEEE によって割り当てられたOUI (Organizationally Unique Identifier)
  • 6 ビットのモデル番号
  • 4 ビットのリビジョン番号

未使用の場合、0x00000000 のデフォルト値を変更しないでください。

Reference clock frequency for 10 GbE (MHz) 322.265625、644.53125 10GbE 向けリファレンス・クロックの周波数を指定します。
Selected TX PMA local clock division factor for 1 GbE 1248 このパラメーターは、1G モードでのローカルクロックの分周係数です。これは、直接ネイティブPHY IP コアのGUI オプションにマップされます。
Selected TX PMA local clock division factor for 2.5 GbE 12 このパラメーターは、2.5G モードでのローカルクロックの分周係数です。これは、直接ネイティブPHY IP コアのGUI オプションにマップされます。
Enable Altera Debug Master Endpoint On、Off ネイティブPHY およびTX PLL IP パラメーター・エディターで利用可能です。このオプションを有効にすると、Altera Debug Master Endpoint (ADME) はインスタンス化され、ネイティブPHY のAvalon-MM インターフェイスへアクセスできるようになります。ADME を備えたシステムコンソールを使用して、特定の検証機能やデバッグ機能にアクセスすることができます。ADME についての詳細は、Embedded Debug Features の項を参照してください。
Enable capability registers On、Off ネイティブPHY およびTX PLL IP パラメーター・エディターで利用可能なパラメーターで、ケーパビリティー・レジスターをイネーブルします。ケーパビリティー・レジスターは、トランシーバー・チャネルおよびPLL コンフィグレーションに関する上位レベルの情報を提供します。
Set user-defined IP identifier ユーザー指定 ネイティブPHY およびTX PLL IP パラメーター・エディターで利用可能です。ケーパビリティー・レジスターがイネーブルされるとuser_identifier オフセットから読み出される、ユーザー定義の数値による識別子を設定します。
Enable control and status registers On、Off ネイティブPHY およびTX PLL IP パラメーター・エディターで利用可能です。ADME あるいはリコンフィグレーション・インターフェイスを介して、PHY/PLL インターフェイスでステータス信号を読み出し、コントロール信号を書き込むためのソフトレジスターを有効にします。
Enable PRBS soft accumulators On、Off ネイティブPHY IP パラメーター・エディターでのみ利用可能です。ハードPRBS ジェネレーターおよびチェッカーを使用している際に、PRBS ビットおよびエラーの累積を実行するためのソフトロジックを有効にします。