インテル® Arria® 10 トランシーバーPHY ユーザーガイド

ID 683617
日付 4/20/2017
Public
ドキュメント目次

6.6. アービトレーション

図 264. Embedded Streamer を備えた Arria® 10 ATX PLL
図 265. Embedded Streamer を備えた Arria® 10 ネイティブPHY

Arria® 10 デバイスでは、2 つのレベルのアービトレーションがあります。

  • PreSICE キャリブレーション・エンジンを備えたリコンフィグレーション・インターフェイス・アービトレーション

    内部コンフィグレーション・バスを制御する場合、2 つ目のレベル、つまりネイティブPHY IP またはPLL IP 内の複数のマスター間のアービトレーションを参照します。

    リコンフィグレーション・インターフェイスとPreSICE 間のアービトレーションの詳細については、キャリブレーションの章を参照してください。

  • ネイティブPHY IP/PLL IP における複数のマスター間のアービトレーション

    以下にはプログラマブル・レジスターにアクセスできる機能ブロックを示します。

    • Embedded reconfiguration Streamer (ネイティブPHY IP およびATX PLL IP でのみ使用可能)
    • ADME
    • リコンフィグレーション・インターフェイスに接続されたユーザー・リコンフィグレーション・ロジック

    内部コンフィグレーション・バスがPreSICE によって所有されない場合、どの機能ブロックがアクセスがあるかは、どの機能ブロックがイネーブルされているかによって決定されます。

    このような機能ブロックは、各トランシーバー・チャネル/PLL のプログラムが可能なスペースについてのコントロールに向けてアービトレーションを実行します。これらの機能ブロックの各々は、チャネル/PLL に対するリードまたはライトの動作を実行することによって、そのチャネル/PLL のプログラマブル・レジスターへのアクセスを要求することができます。これらの機能ブロックを使用するには、まず内部コンフィグレーション・バスを制御する必要があります。PreSICE へバスアクセスを返す前に、これらの機能ブロックがすべてのリード/ライトの動作を完了していることを確認する必要があります。

    Embedded Reconfiguration Streamer は、最も高い優先度を持ち、次にリコンフィグレーション・インターフェイス、そしてADME が続きます。2 つの機能ブロックが同じクロックサイクルで同じトランシーバー・チャネルにアクセスしようとする場合、最も優先度の高い機能ブロックにアクセス権が与えられます。唯一の例外は、優先度の低い機能ブロックがリード/ライトの動作の途中にあり、優先度の高い機能ブロックが同じチャネルにアクセスしようとしている場合です。 この場合、より高い優先度の機能ブロックは、より低い優先度の機能ブロックがリード/ライトの動作を終了するまで待機する必要があります。

    注: デザインでADME をイネーブルするときは、
    • Avalon-MM マスターをリコンフィグレーション・インターフェイスに接続する
    • または、reconfig_clock およびreconfig_reset 信号を接続して、リコンフィグレーション・インターフェイスのreconfig_writereconfig_readreconfig_address およびreconfig_writedata 信号をグランドしてください。リコンフィグレーション・インターフェイス信号が適切に接続されていないと、ADME へのクロックまたはリセットが発生せず、ADME が期待通りに機能しない