インテル® Arria® 10 トランシーバーPHY ユーザーガイド

ID 683617
日付 4/20/2017
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ドキュメント目次

3.1.4.2. CMU PLL IP コア

表 236.  CMU PLL のパラメーターと設定
パラメーター 範囲 説明

Message level for rule violations

Error

Warning

パラメーター・ルール違反に使用するメッセージレベルを指定します。
  • Error:ルール違反があればIP の生成が回避されます
  • Warning:すべてのルール違反を警告として表示し、違反がある状態でもIP の生成が実行されます

Bandwidth

Low

Medium

High

VCO の帯域幅を指定します。

帯域幅を高く設定すると、低減されたジッター除去を犠牲にして、PLL ロック時間を短縮します。

Number of PLL reference clocks

1 ~ 5

CMU PLL の入力リファレンス・クロック数を指定します。

このパラメーターはデータレートのリコンフィグレーションに使用することができます。

Selected reference clock source

0 ~ 4

CMU PLL へ最初に選択されるリファレンス・クロック入力を指定します。

TX PLL Protocol mode

Basic

PCIe*

このパラメーターは、正しいプロトコル固有の設定のための規則を規定します。PLL の特定の機能は、特定のプロトコル・コンフィグレーション・ルールでのみ使用できます。このパラメーターは、プリセットではありません。

使用するプロトコルに応じて他のすべてのパラメーターを設定する必要があります。

PLL reference clock frequency

GUI を参照してください。

PLL の入力リファレンス・クロック周波数を指定します。

PLL output frequency

GUI を参照してください。

PLL のターゲットとする出力周波数を指定します。

Multiply factor (M-Counter)

Read only

M マルチプライヤの値を表示します。

Divide factor (N-Counter)

Read only

N カウンターの値を表示します。

Divide factor (L-Counter)

Read only

L カウンターの値を表示します。

表 237.  CMU PLL のダイナミック・リコンフィグレーション
パラメーター 範囲 説明

Enable dynamic reconfiguration

On/Off

PLL リコンフィグレーション・インターフェイスをイネーブルします。シミュレーション・モデルをイネーブルし、リコンフィグレーションに向けてより多くのポートを追加します。

Enable Altera Debug Master Endpoint

On/Off

このオプションをオンにすると、Altera Debug Master Endpoint (ADME) がトランシーバーPLL IP コアにエンベッドされ、ダイナミック・リコンフィグレーションに向けてAvalon-MM スレーブ・インターフェイスへ内部で接続を実行します。ADME は、トランシーバーのリコンフィグレーション空間へのアクセスが可能で、システムコンソールを使用してJTAG 経由で特定の検証およびデバッグ機能が実行可能です。詳細については、リコンフィグレーション・インターフェイスとダイナミック・リコンフィグレーションの章を参照してください。

Separate reconfig_waitrequest from the status of AVMM arbitration with PreSICE

On/Off

イネーブルすると、reconfig_waitrequest は、PreSICE とのAVMM アービトレーションのステータスを表示しません。AVMM アービトレーション・ステータスは、ソフト・ステータス・レジスタービットに反映されます (この機能を使用するには、「Enable control and status registers feature」を有効にする必要があります)。

Enable capability registers

On/Off

CMU PLL のコンフィグレーションについてのハイレベルな情報を提供するケーパビリティー・レジスターをイネーブルします。

Set user-defined IP identifier

 

ケーパビリティー・レジスターがイネーブルされるとuser_identifier オフセットから読み出される、ユーザー定義の数値による識別子を設定します。

Enable control and status registers

On/Off

エンベデッド・デバッグ・ロジックを介して、PLL インターフェイスでステータス信号を読み出し、コントロール信号を書き込むためのソフトレジスターをイネーブルします。

Configuration file prefix

On/Off

生成されるコンフィグレーション・ファイルのプレフィックス名を入力します。

Generate SystemVerilog package file 

On/Off

PLL で使用されるすべての関連パラメーターを含むSystemVerilog のパッケージファイルを生成します。

Generate C header file

On/Off

PLL で使用されるすべての関連パラメーターを含むC ヘッダーファイルを生成します。

Generate MIF (Memory Initialize File)

On/Off

現在のコンフィグレーションが含まれているMIF ファイルを生成します。

異なるPLL コンフィグレーション間で切り替えを実行するには、このオプションをリコンフィグレーションに使用します。

表 238.  CMU PLL の生成オプション
パラメーター 範囲 説明

Generate parameter documentation file

On/Off

すべてのfPLL パラメーターおよび値の説明が含まれている.csv ファイルを生成します。

表 239.  CMU PLL IP のポート
ポート 範囲 クロックドメイン 説明

pll_powerdown

入力

非同期

High にアサートされるとPLL をリセットします。

pll_refclk0

入力

N/A

リファレンス・クロック入力ポート0 です。

5 個のリファレンス・クロック入力ポートがあります。利用可能なリファレンス・クロックポートの数は、Number of PLL reference clocks のパラメーターに依存します。

pll_refclk1

入力

N/A

リファレンス・クロック入力ポート1 です。

pll_refclk2

入力

N/A

リファレンス・クロック入力ポート2 です。

pll_refclk3

入力

N/A

リファレンス・クロック入力ポート3 です。

pll_refclk4

入力

N/A

リファレンス・クロック入力ポート4 です。

tx_serial_clk

出力

N/A

GX チャネル向け高速シリアルクロック出力ポートです。x1 クロック・ネットワークとして機能します。

pll_locked

出力

非同期

PLL がロックされているかどうかを示すアクティブHigh ステータス信号です。

reconfig_clk0

入力

N/A

オプションのAvalon インターフェイス・クロックです。PLL リコンフィグレーションに使用します。PLL IP コアGUI でEnable Reconfiguration パラメーターが選択されている場合にのみリコンフィグレーション・ポートが表示されます。このパラメーターが選択されていない場合、ポートは内部でOFF に設定されています。

reconfig_reset0

入力

reconfig_clk0

Avalon インターフェイスをリセットするために使用されます。アサーションに非同期であり、デアサーションには同期です。

reconfig_write0

入力

reconfig_clk0

アクティブHigh のライトイネーブル信号です。

reconfig_read0

入力

reconfig_clk0

アクティブHigh のリードイネーブル信号です。

reconfig_address0[9:0]

入力

reconfig_clk0

読み取りおよび書き込み動作の両方にアクセスするアドレスの指定に使用される10 ビットのアドレスバスです。

reconfig_writedata0[31:0]

入力

reconfig_clk0

32 ビットのデータバスです。指定されたアドレスに書き込みデータを伝送します。

reconfig_readdata0[31:0]

出力

reconfig_clk0

32 ビットのデータバスです。指定したアドレスからリードデータを伝送します。

reconfig_waitrequest0

出力

reconfig_clk0

Avalon インターフェイス信号がビジー状態であることを示します。アサートされる場合、全ての入力が一定に保たなければなりません。

pll_cal_busy

出力

非同期

PLL キャリブレーション進行中、High でアサートされるステータス信号です。

この信号とリセット・コントローラーIP 上のtx_cal_busy ポートで論理OR を実行します。