インテルのみ表示可能 — GUID: nik1398707029509
Ixiasoft
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3.1.2. ATX PLL
入力リファレンス・クロック
これは、PLL 専用の入力リファレンス・クロックソースです。
入力リファレンス・クロックは、次のいずれかから供給されます。
- 専用の基準クロックピン
- リファレンス・クロック・ネットワーク
- レシーバー入力ピン
- PLL カスケード接続された別のPLL の出力
- グローバルクロックまたはコアクロック・ネットワーク
リファレンス・クロック・マルチプレクサー
リファレンス・クロック (refclk) マルチプレクサーは、利用可能なさまざまなリファレンス・クロックソースからPLL へのリファレンス・クロックを選択します。
N カウンター
N カウンターは、refclk マルチプレクサーの出力を分周します。サポートされている分周係数は1、2、4、8 です。
位相周波数検出器 (PFD)
N カウンターブロックの出力部におけるリファレンス・クロック(refclk) 信号とM カウンターブロックの出力部におけるフィードバック・クロック(fbclk) 信号は、PFD への入力として供給されます。PFD の出力は、refclk 入力とfbclk 入力の位相差に比例します。PFD は、N カウンターの出力部におけるrefclk 信号をフィードバック・クロック(fbclk) 信号にアライメントするのに使用されます。リファレンス・クロックの立ち下がりエッジがフィードバック・クロックの立ち下がりエッジの前に発生したとき、PFD は「Up」信号を生成します。逆に、フィードバック・クロックの立ち下がりエッジがリファレンス・クロックの立ち下がりエッジの前に発生した場合には、PFD は「Down」信号を生成します。
チャージポンプおよびループフィルター
PFD 出力は、VCO に向けて制御電圧を生成するために、チャージポンプとループフィルター (CP + LF) によって使用されます。チャージポンプは、PFD からの「Up」または「Down」パルスを電流パルスに変換します。電流パルスは、ロー・パス・フィルターを介してVCO 周波数をドライブする制御電圧にフィルターされます。チャージポンプ、ループフィルター、およびVCO 設定は、ATX PLL の帯域幅を決定します。
ロック検出器
ロック検出器ブロックは、リファレンス・クロックとフィードバック・クロックの位相がアライメントされていることを表します。ロック検出器は、PLL が入力リファレンス・クロックにロックされていることを示すために、アクティブHigh のpll_locked 信号を生成します。
電圧制御オシレーター
ATX PLL で使用される電圧制御オシレーター (VCO) は、LC タンクベースです。チャージポンプとループフィルターの出力は、VCO への入力として機能します。 VCO の出力周波数は入力制御電圧に依存します。出力周波数は、チャージポンプとループフィルターの出力電圧に基づいて調整されます。
L カウンター
M カウンター
VCO freq = 2 * M * 入力リファレンス・クロック/N
L カウンターがPLL のフィードバック・パス内に存在しないため、追加の分周器がVCO の高速シリアルクロック出力がM カウンターに到着する前に2 で除算します。
M カウンターは整数周波数合成モードで8~127 の範囲内、またフラクショナル・モードで11~123 の範囲内の連続的な分割要因をサポートしています。
デルタシグマ変調器
フラクショナル・モードは、ATX PLL がOTN とSDI プロトコルのカスケードソースとして設定されている場合にのみサポートされます。デルタシグマ変調器は、フラクショナル・モードで使用されます。 PLL が分数周波数合成を実行できるように、M カウンターの分周値を経時的に変調します。フラクショナル・モードでは、M 値は以下の通りです。
M (整数) + K/2^32 (ここでは、K はATX PLL IP パラメーター・エディターでのフラクショナル乗算係数 (K) です)
K の正当な値は1〜2^32-1 であり、Quartus Prime ソフトウェアでATX PLL IP パラメーター・エディターに手動で入力する必要があります。
ATX PLL をフラクショナル・モードで設定すると、出力周波数が正確になることがあります。K 値の32 ビット分解能のため、7Ghz のVCO 周波数に対して1.63 Hz ステップに変換すると、すべての望ましい分数値が正確に得られるわけではありません。K 精度モード (K < 0.1 またはK > 0.9) のフラクショナル・モードでコンフィグレーションされる場合、ロック信号は使用できません。
Multiple Reconfiguration Profiles
ATX PLL IP Parameter Editor のDynamic Reconfiguration タブの下で、Configuration Profiles セクションで、multiple reconfiguration profiles を有効にすることができます。これにより、ATX PLL IP の複数のコンフィグレーションまたはプロファイルのパラメーター設定を作成、保存、および分析することができます。
ATX PLL IP GUI は、指定されたコンフィグレーションのためのコンフィグレーション・ファイル (SystemVerilog、C ヘッダーまたはMIF) を生成することができます。Multiple Reconfiguration Profiles のオプションを有効にすると、ATX PLL IP パラメーター・エディターは、同時にすべてのプロファイルのコンフィグレーション・ファイルを生成することができます。また、縮小リコンフィグレーション・ファイルの生成 (Reduced Reconfiguration Files Generation) をイネーブルすることによって、IP パラメーター・エディターは、内部的にすべてのプロファイルの対応するパラメーターの設定値を比較し、差異を識別することによって縮小コンフィグレーション・ファイルを生成します。
Embedded Reconfiguration Streamer
- 複数のリコンフィグレーション・プロファイルの作成
- ATX PLL IP GUI では、マルチプロファイルの機能を使用して、各プロファイルのコンフィグレーションを作成します。
- リコンフィグレーション・レポート・ファイル
- IP GUI は、選択したすべてのプロファイルのパラメーターとレジスター設定を含むリコンフィグレーション・レポート・ファイルを生成します。縮小リコンフィグレーション・ファイルのオプションを選択した場合、IP パラメーター・エディターは、プロファイル間の設定を比較し、相違点のみが含まれている縮小レポートファイルを生成します。
- GUI で「Enable embedded reconfiguration streamer logic」を選択し、以下を生成します。
- ストリーミングを実行するために必要なHDL ファイル
- 各プロファイルの個別レポートファイル。コンフィグレーションROM の初期化に使用する、連結されているすべてのプロファイルのコンフィグレーション・データをまとめたSystemVerilog のパッケージファイル
- ATX PLL IP を生成し、AVMM マスターを使用してリコンフィグレーション・ストリーマを制御します。