インテル® Arria® 10 トランシーバーPHY ユーザーガイド

ID 683617
日付 4/20/2017
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ドキュメント目次

5.2.1.5.1. PRBS パターン・ジェネレーター (エンハンストPCS と標準PCS で共有されます)

Arria 10 の擬似ランダム・ビット・シーケンスPRBS ジェネレーターを使用して、プロトコルスタックの上位層を開発または完全に実装することなくトラフィックをシミュレーションすることができます。Arria 10 のPRBS ジェネレーターは、PCS を介した標準データパスとエンハンスト・データパス間でハード化された共有ブロックであり、1 つは標準PCS 用、そしてもう1 つはエンハンストPCS 用といった2 つの別々のインスタンスではありません。この機能を使用できる制御信号とレジスターは1 組だけです。様々なPCS および共有PRBS からのデータラインはPMA に送信される前にマルチプレクサー化されます。PRBS ジェネレーターがイネーブルされると、PRBS データラインのデータがPMA に送信されるよう選択されます。PCS からのデータ、またはPRBS ジェネレーターから生成されたデータは、常時PMA に送信されます。

PRBS ジェネレーターは、10 ビットと64 ビットの2 種類の幅のPCS-PMA インターフェイスにコンフィグレーションが可能です。10 ビットおよび64 ビットPCS-PMA 幅では、PRBS9 が使用可能です。他のPRBS パターンは、64 ビットPCS-PMA 幅でのみ使用可能です。PRBS ジェネレーター・パターンは、PCS-PMA インターフェイス幅が10 ビットあるいは64 ビットでコンフィグレーションされている場合にのみ使用することができます。

表 250.  サポートされるPRBS パターン
PRBS パターン 10 ビットPCS-PMA 幅 64 ビットPCS-PMA 幅
PRBS7: x7 + x6 + 1  

使用可

PRBS9: x9 + x5 + 1

使用可

使用可

PRBS15: x15 + x14 + 1

 

使用可

PRBS23: x23 + x18 + 1

 

使用可

PRBS31: x31 + x28 + 1

 

使用可

PRBS テストパターンは、「ノイズ」と見なされることがあります。トランシーバーをループバック・モードに設定し、信号にノイズが発生しているトランシーバー・リンクの検証にこれらのパターンを使用することができます。

PRBS7 およびPRBS9 は、リニア障害のあるトランシーバー・リンクと8B/10B を有するトランシーバー・リンクの検証に使用します。

PRBS15 は、ジッター評価に使用します。

PRBS23 とPRBS31 は、SDH/SONET/OTN ジッターテスターなど、8B/10B のないリンクのジッター評価 (データ依存ジッター) に使用します。40G、100G、および10G アプリケーションのほとんどは、リンク評価にPRBS31 を使用します。

図 234. PRBS9 パターンのシリアル実装のためのPRBS ジェネレーター


注:

サポートされるすべてのPRBS ジェネレーターは、PRBS9 ジェネレーターと類似しています。

コンフィグレーションについての詳細は、リコンフィグレーション・インターフェイスとダイナミック・リコンフィグレーションの章を参照してください。