インテル® Arria® 10 トランシーバーPHY ユーザーガイド

ID 683617
日付 4/20/2017
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ドキュメント目次

2.6.1. ギガビット・イーサネット (GbE) およびIEEE 1588v2 に準拠したGbE

ギガビット・イーサネット (GbE) は、約1 Gbps のデータ転送レートを提供する高速ローカル・エリア・ネットワーク・テクノロジーです。GbE はイーサーネット・プロトコル上に構築されますが、その速度はFast Ethernet の10 倍に向上します。IEEE 802.3 はGbE を、ギガビット・イーサネット・システムでMAC (Media Access Control) と様々な物理メディアとをインターフェイスする中間 (または遷移) 層として定義しています。ギガビット・イーサネットPHY は、MAC レイヤを下層にあるメディアの固有の性質からシールドし、また、これは以下の図に示すように3 つのサブレイヤに分割されています。

図 42. IEEE 802.3 MAC とRS へのGbE PHY の接続


図 43. トランシーバー・チャネルのデータパスおよびGbE とIEEE 1588v2 に準拠したGbE への1250 Mbps でのクロック駆動


注: ネイティブPHY は、基本的なPCS 機能のみをサポートしています。ネイティブPHY は、オート・ネゴシエーション・ステートマシン、衝突検出、およびキャリアセンスをサポートしていません。これらの機能が必要な場合には、FPGA ファブリックまたは外部回路に実装する必要があります。

IEEE 1588v2 に準拠したGbE

IEEE 1588v2 に準拠したGbE は、サブマイクロ秒の精度でネットワーク上のデバイスを同期するための標準的な方法を提供します。パフォーマンスを向上するために、プロトコルは、イベントとタイムスタンプがすべてのデバイスで同期されるようにスレーブクロックをマスタークロックに同期させます。プロトコルは、さまざまな固有の精度、分解能、安定性のクロックを含む異種システムをグランドマスター・クロックに同期させることを可能にします。

IEEE 1588v2 に準拠したGbE には、TX FIFO とRX FIFO はregister_fifo モードに設定されています。