インテル® Arria® 10 トランシーバーPHY ユーザーガイド

ID 683617
日付 4/20/2017
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ドキュメント目次

2.10. トランシーバー・ネイティブPHY IP コアのシミュレーション

シミュレーションによって、ネイティブPHY トランシーバーの機能性を検証します。Quartus® Prime ソフトウェアは、レジスター転送レベル (RTL) とゲートレベルのシミュレーションを ModelSim®:インテルFPGA エディション とサードパーティー・シミュレーターの両方でサポートしています。シミュレーションは、Quartus Prime プロジェクト・ファイルを使用して実行します。

以下のシミュレーションが可能です。

  • NativeLink:このフローは、Quartus Prime ソフトウェアからシミュレーションを開始できるようにすることでシミュレーションを単純にします。また、このフローは自動的にシミュレーション・スクリプトを作成し、デザインファイル、IP シミュレーション・モデル・ファイル、およびインテルシミュレーション・ライブラリー・モデルをコンパイルします。
    注: Quartus Prime プロ・エディション・ソフトウェアでは、NativeLink RTL シミュレーションがサポートされません。
  • Scripting IP Simulation:このフローでは、次の操作を実行します。
    1. デザインの基礎となるすべてのIP のシミュレーション・ファイルをコンパイルし、単一のシミュレーション・スクリプトを生成するには、ip-setup-simulation ユーティリティーを実行します。デザインでIP アドレスをアップグレードまたは変更するたびに、このスクリプトを再生成する必要があります。
    2. テストベンチ・ファイルをコンパイルし、テストベンチをシミュレートするためのトップレベルのシミュレーション・スクリプトを作成します。これは、最初のアクションで生成されたスクリプトをソースします。デザインでIP アドレスをアップグレードまたは変更する場合でも、このスクリプトを変更する必要はありません。
  • Custom Flow:このフローでは、より複雑な要件のためにシミュレーションをカスタマイズすることができます。このフローを使用すると、デザインファイル、IP シミュレーション・モデル・ファイル、およびインテルシミュレーション・ライブラリー・モデルのコンパイルを手動で行うことができます。

以下のネットリストのシミュレーションが可能です。

  • RTL 機能ネットリスト:このネットリストは、Verilog HDL、SystemVerilog、およびVHDL デザイン・ソースコードを用いるサイクル精度のシミュレーションを提供します。インテルとサードパーティーEDA ベンダーがシミュレーション・モデルを提供しています。

シミュレーションのための条件

デザインをシミュレーションする前に、Quartus Prime の解析および合成に成功している必要があります。