インテル® Arria® 10 トランシーバーPHY ユーザーガイド

ID 683617
日付 4/20/2017
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ドキュメント目次

2.4. Arria® 10 トランシーバー・ネイティブPHY IP コアの使用

この項では、 インテル® が提供する Arria® 10 トランシーバー・ネイティブPHY IP コアの使用について説明します。このネイティブPHY IP コアは、 Arria® 10 のトランシーバーPHY 機能への直接的なアクセスを提供します。

ネイティブPHY IP コアを使用して、必要なプロトコルの実装向けにトランシーバーPHYをコンフィグレーションします。このIP をインスタンス化するには、Tools > IP CatalogをクリックしてIP コアの種類を選択します。次に、プロトコル実装のために、Parameter Editorを用いてIP パラメーターを指定して、PHY IP を設定します。短時間でPHY IP を設定するには、出発点として、実装するプロトコルの設定に近いプリセットを選択します。プリセットは、多様なプロトコルに対応するPHY IPコンフィグレーション設定であり、IP のParameter Editorから利用できます。プリセットについて詳しくは、以下に続くプリセットの項で説明しています。

適切なTransceiver Configuration Ruleを選択することによっても、PHY IP を設定できます。トランシーバー・コンフィグレーション・ルールは、トランシーバーPHY 層でのPCS ブロックとPMA ブロックの有効な組み合わせを確認し、無効な設定についてはエラーまたは警告をレポートします。

ネイティブPHY IP コアを使用して、以下のPCS オプションをインスタンス化します。

  • 標準PCS
  • エンハンストPCS
  • PCIe* Gen3 PCS
  • PCS ダイレクト

選択したTransceiver Configuration Rule に基づき、PHY IP コアが適切なPCS を選択します。PCS を別のPCS へと動的にリコンフィグレーションする必要がある場合には、PHY IP コアが全てのPCS ブロックを選択可能にします。ダイナミック・リコンフィグレーション向けにPCS ブロックを有効にする方法について、詳しくはGeneral パラメーターとDatapath パラメーターの項を参照してください。Gen3 対応のPCI Express* インターフェイスを備えるアクティブバンクの隣でのトランシーバー・チャネルの配置における制限について、PIPE コンフィグレーションにおけるチャネルの配置方法の項を、またはPCIE ソリューションズのガイドを参照してください。

Parameter Editor でのPHY IP コアの設定後には、Generate HDL をクリックしてIP インスタンスを生成します。IP インスタンスとともに生成されるトップレベル・ファイルには、そのコンフィグレーションで有効なすべてのポートが含まれています。これらのポートを使用して、PHY IP コアを、PLL IP コア、リセット・コントローラーIP コア、およびデザイン内のその他のIP コアに接続します。

図 22. ネイティブPHY IP コアのポートと機能ブロック
図 23. ネイティブPHY IP コアのパラメーター・エディター
注:

Quartus® Prime ソフトウェアは適用性チェックを提供しています。ただし、PCS インターフェイス幅に対してサポートされるFPGA ファブリック、ならびにサポートされるデータレートの特性評価は、現在評価中です。