インテル® Arria® 10 トランシーバーPHY ユーザーガイド

ID 683617
日付 4/20/2017
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ドキュメント目次

3.7. レシーバー・データパス・インターフェイスのクロッキング

各チャネルのPMA に位置するCDR ブロックは、着信データからシリアルクロックをリカバリーします。また、CDR ブロックはリカバリー・シリアルクロックを分周し、リカバリー・パラレルクロックを生成します。リカバリー・シリアルクロックとリカバリー・パラレルクロックはどちらもデシリアライザーにより使用されます。レシーバーチャネルのコンフィグレーションによっては、レシーバーPCS は以下のクロックが使用可能です。

  • PMA 内のCDR からのリカバリー・パラレルクロック
  • そのチャネルに向けて (イネーブルされた) トランスミッタPCS によって使用されるクロック・ディバイダーからのパラレルクロック

バイト・デシリアライザー・ブロックを使用するコンフィグレーションに対しては、バイト・デシリアライザーおよび書き込み側のRX 位相補償FIFO によって2 または4 で分周したクロックが使用されます。

図 181. レシーバー標準PCS およびPMA のクロッキング

標準PCS チャネルを使用するすべてのコンフィグレーションでは、レシーバー・データパス・インターフェイスのクロックとRX 位相補償FIFO の読み出し側のクロック間で位相差は0 ppm でなければいけません。

図 182. レシーバー・エンハンストPCS およびPMA のクロッキング

レシーバーPCS は以下のクロックをFPGA ファブリックに転送します。

  • rx_clkout:レートマッチャを使用しない場合の各レシーバーチャネルへ
  • tx_clkout:レートマッチャを使用する場合の各レシーバーチャネルへ

以下のいずれかの方法でレシーバー・データパス・インターフェイスをクロッキングすることができます。

  • Quartus Prime により選択されたレシーバー・データパス・インターフェイス・クロック
  • ユーザーが選択したレシーバー・データパス・インターフェイス・クロック