インテル® Arria® 10 トランシーバーPHY ユーザーガイド

ID 683617
日付 4/20/2017
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ドキュメント目次

6.12. PMA アナログ・パラメーターの変更

PMA アナログ機能の値を変更するにあたって、トランシーバー・ネイティブPHY IP コアのリコンフィグレーション・インターフェイスを使用することができます。

PMA アナログ設定は、大きく分けて以下のグループに分類することができます。

  • チャネルあるいはシステムに依存するPMA アナログ設定。この設定の場合、
    • チャネル損失やその他の要因に基づいてチャネルごとに設定が異なる場合があります。
    • IBIS-AMI あるいはJNEye シミュレーションをもとにPMA アナログ設定が可能です。
    • QSF アサインメントを使用するか、あるいはRMW をそれぞれのレジスターに実行することでPMA アナログ設定が可能です。
    • デフォルトのコンフィグレーション・ファイルにはPMA アナログ設定が含まれていません。コンフィグレーション・ファイルにこのPMA アナログ設定を含めるには、Transceiver Native PHY IP Parameter Editor のDynamic Reconfirmation タブでInclude PMA Analog settings in configuration files オプションをイネーブルする必要があります。この機能をイネーブルすると、Native PHY IP Parameter Editor のAnalog PMA settings (Optional) タブで指定したPMA アナログ設定がコンフィグレーション・ファイルに追加されます。Native PHY IP Parameter Editor でこのオプションがイネーブルされている場合でも、スタティック・デザインをコンパイルする際にはアナログ設定に対しQSF アサインメントを指定する必要があります。Native PHY IP Parameter Editor 設定で選択したアナログ設定は、このような設定および設定に依存する設定を指定のコンフィグレーション・ファイルに含める目的でのみ使用されます。オプションのアナログ設定についての詳細は、ポートとパラメーターの項の「ダイナミック・リコンフィグレーションのアナログPMA 設定 (オプション) 」を参照してください。アナログ設定に向けたQSF アサインメントについての詳細は、アナログ・パラメーター設定の章を参照してください。
    • Include PMA Analog settings in configuration files オプションをイネーブルしない場合、ダイレクト・リコンフィグレーション・フローを使用したRMW を実行することで、アナログ設定を変更することが可能です。
表 268.  チャネルあるいはシステムに依存するPMA アナログ設定
PMA アナログ機能 フィッターレポート名 Arria® 10 トランシーバー・レジスターマップの属性名
VOD vod_output_swing_ctrl vod_output_swing_ctrl
Pre-emphasis pre_emp_sign_1st_post_tap pre_emp_sign_1st_post_tap
pre_emp_sign_2nd_post_tap pre_emp_sign_2nd_post_tap
pre_emp_sign_pre_tap_1t pre_emp_sign_pre_tap_1t
pre_emp_sign_pre_tap_2t pre_emp_sign_pre_tap_2t
pre_emp_switching_ctrl_1st_post_tap pre_emp_switching_ctrl_1st_post_tap
pre_emp_switching_ctrl_2nd_post_tap pre_emp_switching_ctrl_2nd_post_tap
pre_emp_switching_ctrl_pre_tap_1t pre_emp_switching_ctrl_pre_tap_1t
pre_emp_switching_ctrl_pre_tap_2t pre_emp_switching_ctrl_pre_tap_2t
CTLE eq_dc_gain_trim eq_dc_gain_trim
one_stage_enable one_stage_enable
eq_bw_sel eq_bw_sel
adp_ctle_eqz_1s_sel adp_ctle_eqz_1s_sel
adp_ctle_acgain_4s adp_ctle_acgain_4s
VGA adp_vga_sel adp_vga_sel
  • デバイスに依存するPMA アナログ設定。この設定の場合、
    • それぞれのトランシーバー・プロトコルのタイプおよびデザインのデータレートによって設定が異なります。
    • デフォルトのコンフィグレーション・ファイルには設定が含まれていません。コンフィグレーション・ファイルにこのPMA アナログ設定を含めるには、トランシーバーNative PHY IP Parameter Editor のDynamic Reconfiguration タブにあるInclude PMA Analog settings in configuration files 機能をイネーブルする必要があります。この機能をイネーブルすることで、Native PHY IP Parameter Editor のAnalog PMA settings (Optional) タブで設定したPMA アナログ設定がコンフィグレーション・ファイルに追加されます。Native PHY IP Parameter Editor でこのオプションがイネーブルされている場合でも、スタティック・デザインをコンパイルする際にはアナログ設定に対しQSF アサインメントを指定する必要があります。Native PHY IP Parameter Editor 設定で選択したアナログ設定は、このような設定および設定に依存する設定を指定するコンフィグレーション・ファイルに含める目的でのみ使用されます。オプションのアナログ設定についての詳細は、 ポートとパラメーターの項の「ダイナミック・リコンフィグレーションのアナログPMA 設定 (オプション) 」を参照してください。アナログ設定に向けたQSF アサインメントについての詳細は、アナログ・パラメーター設定の章を参照してください。
    • Include PMA analog settings in configuration files オプションがディスエーブルの場合、このPMA アナログ設定を設定する必要があります。Native PHY IP Parameter Editor で生成したコンフィグレーション・ファイルのストリーミングの他にも、Avalon-MM リコンフィグレーション・インターフェイスを介してこのPMA アナログ設定を変更するには、ダイレクト・リコンフィグレーション・フローを使用しRMW を実行する必要があります。
    • プロトコルタイプあるいはデータレートの変更に伴って変更するPMA アナログ設定の値はすべて、それぞれのベースおよびターゲットとするコンフィグレーションに対しフルコンパイルを実行することで該当のFitter レポートから取得する必要があります。
    • たとえば、データレートA からB に変更する場合、まず最初にA に向けてコンフィグレーションされたデータレートでフルコンパイルを実行し、Fitter レポートからのPMA アナログ設定をノートする必要があります。次に、B に向けてコンフィグレーションされたデータレートでフルコンパイルを実行し、Fitter レポートからのPMA アナログ設定をノートする必要があります。この2 つのコンパイルにおいてPMA アナログ設定の値に変更がある場合、コンフィグレーション・ファイルのストリーミング後、それぞれのレジスターにターゲットの値でRMW を実行する必要があります。
    • 例:Slew Rate、Equalizer Bandwidth、Compensation Enable
表 269.  デバイスに依存するPMA アナログ設定
PMA アナログ機能 フィッターレポート名 Arria® 10 トランシーバー・レジスターマップの属性名
Slew Rate (TX Buffer) Slew_rate_ctrl Slew_rate_ctrl
Equalizer Bandwidth (RX Buffer) Eq_bw_sel Eq_bw_sel
Compensation Enable (TX Buffer) Compensation_en Compensation_en
One Stage Enable (RX CTLE) One_stage_enable One_stage_enable