インテル® Arria® 10 トランシーバーPHY ユーザーガイド

ID 683617
日付 4/20/2017
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ドキュメント目次

5.4.2.2. レートマッチFIFO

非同期システムでは、アップストリーム・トランスミッタとローカルレシーバーは独立した基準クロックでクロックすることができます。リカバリー・クロックドメインからローカルレシーバーの基準クロックドメインにラッチされると、データは、数百PPM のオーダーにおける周波数差によって破損されることがあります。レートマッチFIFO は、FIFO がそれぞれ空になる、あるいはフルになるのを維持するために、データストリームのSKP シンボルを挿入または削除することによって、これら2 つのクロックドメイン間の小さなクロック周波数差を補償します。

PCI Express* 3.0 ベース仕様は、SKP オーダーセット (OS) が66、98、130、162、または194 ビット長になり得ることを定義しています。SKP OS は、2 ビット同期、8 ビットSKP END、および24 ビットLFSR = 34 ビットの固定ビットを備えています。レートマッチ/クロック補償ブロックは、FIFO がそれぞれ空になる、あるいはフルになるのを維持するため、4 SKP キャラクター (32 ビット) を追加または削除します。FIFO がフルに近い状態になれば、マッチ/クロック補償ブロックはSKP が検出されるたびに書き込みをディスエーブルすることによって4 SKP キャラクター (32 ビット) を削除します。FIFO がほぼ空になった場合は、FIFO からのデータの読み取りを開始および停止するためにデザインがSKP オーダーセットを待ち、発信データにSKP を挿入します。実際のFIFO コア (メモリーエレメント) はPCS チャネルの共有メモリーブロックにあります。

図 259. レートマッチFIFO