インテル® Arria® 10 トランシーバーPHY ユーザーガイド

ID 683617
日付 4/20/2017
Public
ドキュメント目次

2.4.8. PMA ポート

この項では、 Arria® 10 トランシーバー・ネイティブPHY IP コアのPMA ポートとキャリブレーション・ポートについて説明します。

以下の表では、変数は次に示すパラメーターを表します。

  • <n>:レーン数
  • <d>:シリアライゼーション・ファクター
  • <s>:シンボルサイズ
  • <p>:PLL 数
表 44.  TX PMA ポート
ポート名 入力/出力 クロックドメイン 説明
tx_serial_data[<n>-1:0] 入力 N/A

TX PMA のシリアルデータ出力です。

tx_serial_clk0 入力 クロック TX PLL からのシリアルクロックです。このクロックの周波数は、データレートならびにクロックの分周係数によって異なります。このクロックはノン・ボンディング・チャネル専用です。ボンディングしたチャネルにはtx_bonding_clocks クロックTX 入力を使用します。
tx_bonding_clocks[<n><6>-1:0] 入力 クロック チャネルごとの低速パラレルクロックを伝達する6 ビット・バスです。これらのクロックはマスターCGB からの出力です。これらのクロックはボンディング・チャネル専用に使用します。
オプショナル・ポート
tx_serial_clk1

tx_serial_clk2

tx_serial_clk3

tx_serial_clk4

入力 クロック

TX PLL からのシリアルクロックです。これらのクロックの周波数は、データレートならびにクロックの分周係数によって異なります。2 つ以上のTX PLL を指定すると、これらの追加的ポートがイネーブルされます。

tx_analog_reset_ack 出力 非同期 オプショナルのtx_pma_analog_reset_ack 出力をイネーブルします。このポートはレジスターモードのデータ転送には使用できません。
tx_pma_clkout 出力 クロック TX PMA からの低速パラレルクロックです。トランシーバー・ネイティブPHY IP コアのParameter EditorEnable tx_pma_clkout port をオンにすると有効になります。33
tx_pma_div_clkout 出力 クロック tx_pma_div_clkout division factor を1 または2 に指定した場合、このクロック出力はPMA パラレルクロック (低速パラレルクロック) から供給されます。tx_pma_div_clkout division factor を33、40、または66 に指定した場合、このクロックはPMA シリアルクロックから供給されます。このクロックは通常、66:40 アプリケーションのように、TX FIFO へのインターフェイスがPMA パラレルクロック周波数とは異なるレートで動作する場合に使用されます。
tx_pma_iqtxrx_clkout 出力 クロック このポートは、トランシーバー・ネイティブPHY IP コアのParameter EditorEnable tx_ pma_iqtxrx_clkout port をオンにすると有効になります。この出力クロックはTX PMA 出力クロックからPLL 入力へのカスケードに使用します。
tx_pma_elecidle[<n>-1:0] 入力 非同期 この信号をアサートすると、トランスミッタを強制的に電気的アイドル状態にします。このポートは、トランシーバーをPCI Express* プロトコル向けにコンフィグレーションした際には効力を持ちません。
tx_pma_qpipullup[<n>-1:0] 入力 非同期 このポートは、トランシーバー・ネイティブPHY IP コアのParameter EditorEnable tx_pma_qpipullup port (QPI) をオンにすると有効になります。クイック・パス・インターコネクト (QPI) アプリケーション用にのみ使用します。
tx_pma_qpipulldn[<n>-1:0] 入力 非同期 このポートは、トランシーバー・ネイティブPHY IP コアのParameter EditorEnable tx_pma_qpipulldn port (QPI) をオンにすると有効になります。クイック・パス・インターコネクト (QPI) アプリケーション用にのみ使用します。
tx_pma_txdetectrx[<n>-1:0] 入力 非同期 このポートは、トランシーバー・ネイティブPHY IP コアのParameter EditorEnable tx_pma_txdetectrx port (QPI) をオンにすると有効になります。アサートされると、TX PMA のレシーバー検出ブロックは、チャネルのもう一方の端にレシーバーが存在するかを検出します。tx_pma_txdetectrx 要求を受信すると、レシーバー検出ブロックは検出処理を開始します。このポートはクイック・パス・インターコネクト (QPI) アプリケーションにのみ使用します。
tx_pma_rxfound[<n>-1:0] 出力

コンフィグレーションに応じてrx_coreclkin またはrx_clkout と同期

このポートは、トランシーバー・ネイティブPHY IP コアのParameter EditorEnable tx_rxfound_pma port (QPI) をオンにすると有効になります。アサートされると、TX PMA のレシーバー検出ブロックがチャネルのもう一方の端にレシーバーを検出したことを示します。このポートはクイック・パス・インターコネクト (QPI) アプリケーションにのみ使用します。
rx_seriallpbken[<n>-1:0] 入力 非同期 このポートは、トランシーバー・ネイティブPHY IP コアのParameter EditorEnable rx_seriallpbken port をオンにすると有効になります。この信号のアサートにより、トランシーバー内でTX からRX へのシリアル・ループバック・パスが有効になります。この信号を、双方向または単方向モードでイネーブルします。単方向モードでイネーブルした場合には、TX とRX 両方のインスタンスで同じソースからの信号を駆動する必要があります。それ以外の場合にはコンパイルが成功しません。
表 45.  RX PMA ポート
ポート名 入力/出力 クロックドメイン 説明
rx_serial_data[<n>-1:0] 入力 N/A

RX PMA へのシリアルデータ入力を指定します。

rx_cdr_refclk0 入力 クロック

RX クロック・データ・リカバリー (CDR) 回路へのリファレンス・クロック入力を指定します。

オプショナル・ポート
rx_cdr_refclk1rx_cdr_refclk4 入力 クロック

RX クロック・データ・リカバリー (CDR) 回路へのリファレンス・クロック入力を指定します。

rx_analog_reset_ack 出力 非同期 オプショナルのrx_pma_analog_reset_ack 出力をイネーブルします。このポートはレジスターモードのデータ転送には使用できません。
rx_pma_clkout 出力 クロック

このクロックはRX CDR 回路からのリカバリー・パラレルクロックです。

rx_pma_div_clkout 出力 クロック デシリアライザーがこのクロックを生成します。このクロックは、コアロジックか、PCS からFPGA ファブリック・インターフェイス、またはその両方を駆動するために使用します。rx_pma_div_clkout division factor を1 または2 に指定した場合、このクロック出力はPMA パラレルクロック (低速パラレルクロック) から供給されます。rx_pma_div_clkout division factor を33、40、または66 に指定した場合、このクロックはPMA シリアルクロックから供給されます。このクロックは通常、66:40 アプリケーションのように、RX FIFO へのインターフェイスがPMA パラレルクロック (低速パラレルクロック) の周波数とは異なるレートで動作する場合に使用されます。
rx_pma_iqtxrx_clkout 出力 クロック このポートは、トランシーバー・ネイティブPHY IP コアのParameter EditorEnable rx_ pma_iqtxrx_clkout port をオンにすると有効になります。この出力クロックはRX PMA 出力クロックからPLL 入力へのカスケードに使用します。
rx_pma_clkslip 出力 クロック

アサートされると、ワード・アライメントをするために、デシリアライザーがシリアルビットを1 つスキップした、もしくはシリアルクロックを1 サイクルの間ポーズしたことを示します。その結果として、クロックスリップ動作時には、パラレルクロックの周期が1 ユニット・インターバル (UI) 延長されます。

rx_pma_qpipulldn[<n>-1:0] 入力 非同期

このポートは、クイック・パス・インターコネクト (QPI) アプリケーション専用に使用されます。

rx_is_lockedtodata[<n>-1:0] 出力 rx_clkout

アサートされると、CDR PLL が受信データrx_serial_data にロックされたことを示します。

rx_is_lockedtoref[<n>-1:0] 出力 rx_clkout

アサートされると、CDR PLL が入力リファレンス・クロックにロックされたことを示します。

rx_set_locktodata[<n>-1:0] 入力 非同期

このポートは、RX CDR 回路のマニュアル・コントロールを可能にします。

rx_set_locktoref[<n>-1:0] 入力 非同期

このポートは、RX CDR 回路のマニュアル・コントロールを可能にします。

rx_seriallpbken[<n>-1:0] 入力 非同期

このポートは、トランシーバー・ネイティブPHY IP コアのParameter EditorEnable rx_seriallpbken port をオンにすると有効になります。この信号のアサートにより、トランシーバー内でTX からRX へのシリアル・ループバック・パスが有効になります。この信号を、双方向または単方向モードでイネーブルします。単方向モードでイネーブルした場合には、TX とRX 両方のインスタンスで同じソースからの信号を駆動する必要があります。それ以外の場合にはコンパイルが成功しません。

rx_prbs_done[<n>-1:0] 出力 rx_coreclkin またはrx_clkout

アサートされると、ベリファイアーが連続したPRBS パターンのアライメントとキャプチャーをしたこと、ならびに多項式の最初の過程が完了したことを示します。

rx_prbs_err[<n>-1:0] 出力 rx_coreclkin またはrx_clkout

rx_prbs_done 信号がアサートされた後にのみ、アサートされるとエラーを示します。この信号は、エラーが生じるごとに3 パラレル・クロック・サイクルの間アサートされます。エラーはワードごとに1 度のみ生じることができます。

rx_prbs_err_clr[<n>-1:0] 入力 rx_coreclkin またはrx_clkout アサートされるとPRBS パターンをクリアし、rx_prbs_done 信号をデアサートします。
表 46.  キャリブレーション・ステータス・ポート
ポート名 入力/出力 クロックドメイン 説明
tx_cal_busy[<n>-1:0] 出力 非同期 アサートされると、最初のTX キャリブレーションが進行中であることを示します。最初のキャリブレーションまたはマニュアル・キャリブレーションでは、この信号はキャリブレーション時にアサートされ、キャリブレーションの完了後にデアサートされます。キャリブレーションが完了するまで、チャネルをリセット状態に保つ必要があります。
rx_cal_busy[<n>-1:0] 出力 非同期 アサートされると、最初のRX キャリブレーションが進行中であることを示します。最初のキャリブレーションまたはマニュアル・キャリブレーションでは、この信号はキャリブレーション時にアサートされ、キャリブレーションの完了後にデアサートされます。
表 47.  リセットポート
ポート名 入力/出力 クロックドメイン34 説明
tx_analogreset[<n>-1:0] 入力 非同期 トランシーバーPHY のアナログTX 部分をリセットします。
tx_digitalreset[<n>-1:0] 入力 非同期 トランシーバーPHY のデジタルTX 部分をリセットします。
rx_analogreset[<n>-1:0] 入力 非同期 トランシーバーPHY のアナログRX 部分をリセットします。
rx_digitalreset[<n>-1:0] 入力 非同期 トランシーバーPHY のデジタルRX 部分をリセットします。
33 このクロックはFPGA-トランシーバー・インターフェイスの駆動用ではありません。このクロックは外部クロッククリーナーへのリファレンス・クロックとして使用します。
34 リセットポートがどのクロックドメインとも同期していないとしても、インテルは、リセットポートをシステムクロックと同期させることを推奨します。