インテル® Arria® 10 トランシーバーPHY ユーザーガイド

ID 683617
日付 4/20/2017
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ドキュメント目次

6.12.4. ダイレクト・リコンフィグレーション・フローを使用したループバック・モードのイネーブルとディスエーブル

Arria® 10 デバイスは以下の3 つのループバック・モードを備えています。

  • シリアル・ループバック
  • リバース・シリアル・ループバック (プリCDR)
  • リバース・シリアル・ループバック (ポストCDR)

ループバック・モードはレジスター空間へアクセスすることで動的にリコンフィグレーションすることが可能です。

シリアル・ループバック・モード

シリアル・ループバック・モードでは、パスはトランスミッタのシリアライザーとレシーバーのCDR の間に存在するため、CDR からのデータはシリアライザーから回復され、レシーバーシリアル入力ピンからのデータは無視されます。このモードはイネーブル/ディスエーブルが可能です。

図 267. シリアル・ループバック・モード

シリアル・ループバック・モードをイネーブルするには、以下を実行します。

  1. ダイナミック・リコンフィグレーションの実行手順の手順1 から7 の必要な手順を実行します。
  2. アドレス0x2E1 にRead-Modify-Write を実行し、ビット0 を1’b1 に設定します。
  3. ダイナミック・リコンフィグレーションの実行手順の手順9 から12 の必要な手順を実行します。

シリアル・ループバック・モードをディスエーブルするには、以下を実行します。

  1. ダイナミック・リコンフィグレーションの実行手順の手順1 から7 の必要な手順を実行します。
  2. アドレス0x2E1 にRead-Modify-Write を実行し、ビット0 を1’b0 に設定します。
  3. ダイナミック・リコンフィグレーションの実行手順の手順9 から12 の必要な手順を実行します。

Native PHY IP Parameter Editor のEnable rx_seriallpbken port をオンにして、ポートを1’b1 にドライブすることでシリアル・ループバック・モードをイネーブルすることも可能です。

リバース・シリアル・ループバック・モード (プリCDR)

プリCDR モードでは、RX 入力バッファーを介して受信したデータは、TX 出力バッファーへループバックします。リバース・シリアル・ループバック・モードをイネーブルするには、以下のレジスターへRead-Modify-Write を実行します。

図 268. リバース・シリアル・ループバック・モード (プリCDR)
表 274.  設定する必要があるビット値
アドレス ビット値
0x137[7] 1’b1
0x13C[7] 1'b0
0x132[5:4] 2’b00
0x142[4] 1’b1
0x11D[0] 1’b1

リバース・シリアル・ループバック・モード (ポストCDR)

ポストCDR モードでは、受信したデータはRX CDR を通過し、TX 出力バッファーへループバックします。リバース・シリアル・ループバック・モードをイネーブルするには、以下のレジスターへRead-Modify-Write を実行します。

図 269. リバース・シリアル・ループバック・モード (ポストCDR)
表 275.  設定する必要があるビット値
アドレス ビット値
0x137[7] 1'b0
0x13C[7] 1’b1
0x132[5:4] 2’b01
0x142[4] 1'b0
0x11D[0] 1'b0

リバース・シリアル・ループバック・モード (プリCDR およびポストCDR) のディスエーブル

リバース・シリアル・ループバック・モードをディスエーブルするには、Read-Modify-Write を実行しアドレスビットを以下の値に設定します。

表 276.  設定する必要があるビット値
アドレス ビット値
0x137[7] 1'b0
0x13C[7] 1'b0
0x132[5:4] 2’b00
0x142[4] 1'b0
0x11D[0] 1'b0