インテル® Arria® 10 トランシーバーPHY ユーザーガイド

ID 683617
日付 4/20/2017
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ドキュメント目次

2.9.2.10. 8B/10B TX ディスパリティー・コントロール

ディスパリティー・コントロール機能は、8B/10B デコーダーからの出力のランニング・ディスパリティーを制御します。

TX ディスパリティー・コントロールを有効にするには、Enable TX 8B/10B Disparity Control オプションを選択します。以下のポートが追加されます。
  • tx_forcedisp:ディスパリティー値が強制されるべきかどうかを示すコントロール信号
  • tx_dispval:強制されているランニング・ディスパリティーの値を示す信号
データチャネルの数が2 つ以上である場合は、tx_forcedisptx_dispval は、各ビットが1 つのチャネルに対応するバスになります。

以下の図に、Basic single-width mode で負のディスパリティーになるはずだった/K28.5/ を強制的に正のディスパリティーの/K28.5/ にすることによって修正している現在のランニング・ディスパリティーを示します。この例では、一連の/K28.5/ コードグループが連続して送信されています。ストリーミングは、全体のディスパリティーを中立に保つために、正のランニング・ディスパリティー (RD+) /K28.5/ と負のランニング・ディスパリティー (RD-) /K28.5/ を交互に繰り返しています。n + 3 のタイミングでの現在のランニング・ディスパリティーは、n + 4 のタイミングでの/K28.5/ が負のディスパリティーでエンコードされるべきことを示しています。しかし、n + 4 のタイミングでtx_forcedisp がHigh であり、また、tx_dispval がLow であるため、n + 4 のタイミングでの/K28.5/ は正のディスパリティー・コードグループとしてエンコードされます。

図 150. 8B/10B TX ディスパリティー・コントロール