インテル® Arria® 10 トランシーバーPHY ユーザーガイド

ID 683617
日付 4/20/2017
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ドキュメント目次

7. キャリブレーション

トランシーバーは、プロセス、電圧、および温度 (PVT) 変化を補償するキャリブレーションを必要とするアナログブロックとデジタルブロックの両方を備えています。Arria 10 トランシーバーは、キャリブレーション・ルーチンの実行にはハード化された高精度シグナル・インテグリティ・キャリブレーション・エンジン (PreSICE) を使用します。

パワーアップ・キャリブレーションとユーザー・リキャリブレーションが主要なキャリブレーションのタイプとなります。

  • パワーアップ・キャリブレーションはデバイス起動時に自動的に開始し、デバイスのコンフィグレーション中に実行します。
  • ダイナミック・リコンフィグレーションを実行する場合、ユーザー・リキャリブレーションを実行しなければいけません。この場合、ユーザーが必要なキャリブレーション・シーケンスをイネーブルする必要があります。
注: ATX PLL またはfPLL をリキャリブレーションする場合は、「ATX PLL およびfPLL を使用する場合における送信PLL の間隔ガイドライン」の項に記載されているように、ATX PLL 間の間隔ガイドラインまたはATX PLL とfPLL 間の間隔ガイドラインに従ってください。

Arria® 10 デバイスは、トランシーバー・キャリブレーションにCLKUSR を使用します。キャリブレーション・プロセスを成功させるには、CLKUSR クロックが安定した状態で、かつFPGA コンフィグレーション開始時にフリーランニングである必要があります。また、トランシーバーPLL (ATX PLL、fPLL、CDR/CMU PLL) を駆動するすべてのリファレンス・クロックは安定した状態で、かつFPGA コンフィグレーション開始時にフリーランニングである必要があります。CLKUSR ピンの要件についての詳細は、Arria 10 GX, GT, and SX Device Family Pin Connection Guidelines を参照してください。