インテル® Arria® 10 トランシーバーPHY ユーザーガイド

ID 683617
日付 4/20/2017
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ドキュメント目次

3.4. クロック生成ブロック

Arria 10 デバイスには、以下の2 種類のクロック生成ブロック (CGB) があります。

  • ローカルクロック生成ブロック (ローカルCGB)
  • マスタークロック生成ブロック (マスターCGB)

各送信チャネルは、1 つのローカルクロック生成ブロック (CGB) を備えています。非結合チャネル・コンフィグレーションでは、送信PLL で生成されたシリアルクロックが各チャネルのローカルCGB をドライブします。ローカルCGB は、シリアライザーおよびPCS によって使用されるパラレルクロックを生成します。

各トランシーバー・バンクには、2 つのスタンドアロン・マスターCGB が存在します。マスターCGB は、各トランシーバー・チャネル内のローカルCGB と同じ機能を提供します。マスターCGB の出力は、x6 クロックラインを使用することでトランシーバー・バンク内の他のチャネルに配線可能です。さらに、マスターCGB の出力はxN クロックラインを使用することで他のトランシーバー・バンク内のチャネルにも配線が可能です。各トランスミッタ・チャネルは、ローカルCGB またはマスターCGB のいずれかからクロックソースを選択することができるマルチプレクサーを備えています。

図 177. クロック生成ブロックとクロック・ネットワーク各トランシーバー・チャネルへのローカルクロックは、x1 ネットワーク経由のローカルCGB あるいはx6/xN 経由のマスターCGB のいずれかからソースすることができます。例えば、赤色で強調されたパスであるfPLL 1 はx1 ネットワークをドライブしますが、このネットワークは次にマスターCGB をドライブします。その後マスターCGB はローカルチャネルへクロックを配線するx6 クロック・ネットワークをドライブします。青色で強調されたATX PLL 0 は、チャネルのローカルCGB を直接供給できるx1 クロック・ネットワークもドライブすることができます。この場合、低速パラレルクロックはローカルCGB によって生成されます。