インテル® Arria® 10 トランシーバーPHY ユーザーガイド

ID 683617
日付 4/20/2017
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ドキュメント目次

以下の番号はそれぞれ、下の図の番号に相当し、CDR をマニュアル・クロックモードに設定する手順を示しています。

  1. キャリブレーションが完了し (rx_cal_busy がlow) 、トランシーバーが初期リセットシーケンスを終えていることを確認します。 rx_digitalresetrx_analogreset 信号はLow である必要があります。rx_is_lockedtoref はdon't care であり、High またはLow のどちらにもなることができます。rx_is_lockedtodatarx_ready 信号はHigh である必要があり、トランシーバーがリセット外であることを示しています。別の方法としては、キャリブレーション完了後、マニュアル・ロックモードでCDR を直接起動することも可能です。
  2. CDR をロック・ツー・リファレンス・モードに切り替えるために、rx_set_locktoref 信号をHigh にアサートします。rx_is_lockedtodata ステータス信号がデアサートされます。ユーザーコード化されたリセットを使用する場合は、rx_set_lockedtoref と同時あるいはアサート後にrx_digitalreset 信号をHigh にアサートします。トランシーバーPHY リセット・コントローラーを使用している場合、rx_digitalreset は自動的にアサートされます。
  3. rx_digitalreset 信号がアサートされると、rx_ready ステータス信号がデアサートされます。
  4. CDR がリファレンスにロックされた後、rx_set_locktodata 信号をHigh にtLTR_LTD_Manual (最小15 μs) にアサートします。rx_is_locktoref は、rx_set_locktodata をアサートする前に、最小値のtLTR_LTD_Manual (15 μs) でHigh であり、かつ安定する必要があります。これは、rx_is_locktoref で偽のグリッチをフィルタリングするために必要です。rx_is_lockedtodata ステータス信号がアサートされ、CDR が現在LTD モードに設定されていることを示します。
    rx_is_lockedtoref ステータス信号はHigh またはLow にすることができます。そして、CDR がリファレンスにロックされた後、rx_set_locktodata をHigh にアサートした後で無視することができます。
  5. 最小のtLTD_Manual (4 μs) 後にrx_digitalreset 信号をデアサートします。
  6. トランシーバーPHY リセット・コントローラーを使用している場合、rx_digitalreset 信号のデアサート後にrx_ready ステータス信号がアサートされます。これは、レシーバーがマニュアルモードのCDR でデータを受信する準備ができていることを示します。
図 202. CDR がマニュアル・ロックモードである場合におけるレシーバーのリセットシーケンスのタイミング図